山 行 記 録

【平成23年5月5日/姥ケ岳〜石跳川〜月山荘】



快晴の石跳沢



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】山スキー、冬山装備、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】姥ケ岳 1,669.7m
【地形図】(2.5万)姥ケ岳、(20万)村上
【天候】晴れ
【参考タイム】
月山荘駐車場9:00=(バス)=姥沢駐車場〜9:30〜リフト上駅10:30〜姥ケ岳11:30〜装束場11:50-12:50〜ネイチャーセンター13:20〜〜月山荘駐車場13:50

【概要】
 連休も今日で一応終わる。好天の予報を見てかみさんと久しぶりに月山にでかけた。大震災の影響もあるのだろうか。姥沢は例年に比べると人出がすくないように見えた。駐車場の車もまばらで何となくシーズンがすでに終わったような寂しさが漂っている。リフトに乗って上駅へと上がり、ひとまず姥ガ岳のゲレンデをひと滑りだ。あまりに天気も良いので足慣らしを兼ねてのトレーニングである。再び登り着いた上駅からはスキーを引っ張りながら姥ガ岳に向かった。姥ガ岳の山頂ではゲレンデスキーヤーやスノーボーダーがちらほらと目についた。いつもならば風が冷たいのだが今日はほとんど無風快晴。僕たちはしばらく山頂で昼食を楽しんだ。

 休憩が終わればいつものように姥ガ岳の北斜面へと向かった。連休の後半は好天が続いたため、雪の状態を心配していたのだが、それは杞憂だった。さすがに今年の残雪は多く、北斜面はまだまだ滑降は可能だった。かみさんと僕は装束場への広大な斜面を滑り降りてゆく。高温のために雪はかなり柔らかくなっていて快適なザラメで滑降するにはなんの心配もなかった。

 この広大な斜面をみるとまた登ってきてよかったとしみじみと思う。一気に装束場へと下ってゆけば風もだいぶ弱まってくる。僕たちは大きな窪地に陣取ってしばらく大休止とした。周りを見ても人の姿は全くなく、滑り降りてくるスキーヤーもいなかった。曇りがちな天候だったが、時々暑いくらいの日差しが降り注ぐと、ぬくぬくと体の内側から温まった。静かな時間は下界のごたごたしたことを忘れるようだった。ここはまさしく桃源郷のような場所だった。

 1時間ほどの休憩を終えて僕たちは広々とした石跳川源流部をのんびりと下った。今年の姥ガ岳の西斜面や南斜面はまだまだ雪が多い。湯殿山の東斜面も滑降するには全く問題ないようだった。眩しいばかりの残雪とブナの新緑。そしてどこまでも澄んだ青空を眺めていると、まるで時間が止まったような錯覚を覚えそうだった。

 ターンをするにも疲れが出てくる頃になれば、あとは斜度もゆるんで林間をまっすぐに下ってゆくだけである。全身に心地よい風を感じながら飛ばして行くと、まもなく前方にネーチャーセンターが見えてきた。ネーチャーセンターからは再び月山荘めざしスキーで下ることができるから今年の大雪に感謝しなければならない。最後は僕たちの車の目前まで滑り込んで今日ののんびりとした一日が終わった。



姥ケ岳山頂


姥ケ岳を滑る


湯殿山の東斜面

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