【概要】
今日は雑用がいろいろあって自宅を出るのがかなり遅かった。下界での気温はすでに30度近くもあって、これではかなわないと安直に刈田峠へと向かった。そうと決めてしまうと、この時期は花の最盛期なのを思い出し、今日は花の写真を撮るのを目的にした。
刈田峠の標高は1600mもあり涼しい風が吹いていた。気温は18度と涼しいというよりは寒いくらいだった。天候は曇り空で時々南蔵王の山々が濃霧に見え隠れしていた。それでも駐車場はかなりの混み具合で車の置き場所に苦労した。
時間はちょうど12時。途中で昼飯を食べることにして、とりあえず歩き始めてみる。すると涼しい風が気持ちよく、下界の疲れを忘れそうだった。ここは山登りというよりはなだらかなアップダウンが続くルートなので、お手軽なハイキング気分だった。登山道にはさっそくハクサンチドリやマイズルソウ、ミツバオウレンなどが咲いている。さらにはミネザクラが満開で、花見のシーズンは今が盛りのようである。春から夏にかけての花々が咲き乱れているのをみて、今日はかたっぱしから撮影してみることにした。
前山では大勢の登山者が休憩中だ。登山道を大勢が占拠していて歩くにも支障があるほどだった。刈田峠では大型バスが止まっていたが、この人達はその団体達のようだった。杉ケ峰は全く霧の中だった。ここで昼御飯を済ませることにした。芝草平まではここからはひと下りだ。登山道の途中にはまだ残雪があって道をふさいでいる。今年は雪が少なかった割合に雪解けが異常に遅いようだった。
芝草平では霧が濃かったが逆に神秘的な風景にも見えた。湿原は一面チングルマの群落が広がっていた。その中にもミツガシワやツマトリソウなども多く百花繚乱の趣を呈していた。
芝草平から屏風岳までもそんなに距離はない。途中で少し小雨に見舞われたが雨具を着るほどではなかった。屏風岳山頂も濃霧に覆われていた。去年は硯石からここまで登ってきたのを思い出す。せっかくの一等三角点山頂でも展望がなくては楽しみがない。往路を引き返すことにした。
時間は結構遅い時間にもかかわらずこれから登ってゆく人もまだまだ多く、何人かの登山者とすれ違った。日が延びたせいもあるのだろう。刈田峠からは僕のように午後から登り始める人が意外に多いのに驚いた。薄黒い雨雲はいつのまにか遠くに去ってしまっていたが、すっきりと晴れることはなかった。僕は再び花々を愛でながら下ろうと思いながら刈田峠へと向かった。
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スミレサイシン |
ミツバオウレン |
ムラサキヤシオ |
チングルマ |
ハクサンチドリ |
コイワカガミ |
ヒメコザクラ |
ツマトリソウ |
マイズルソウ |
ゴゼンタチバナ |
ミネザクラ |
チングルマ |
イワイチョウ |
ミネズオウ |