山 行 記 録

【平成22年4月24日/釜房山】



釜房ダムと釜房山



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】春山装備、日帰り
【山域】宮城県西部丘陵
【山名と標高】釜房山384,8m
【地形図】陸前川崎(2.5万)、仙台(20万)
【天候】曇り
【参考タイム】
駐車場10:15〜登山口10:25〜山頂11:10-11:20〜駐車場11:40

【概要】
 仙台への用事の帰り道、釜房山にのぼってみることにした。釜房ダムは仙台市の水瓶となっていて、ダムが完成したのは昭和46年というからかなり昔の話である。その頃からこのダムがあったとは知らなかった。ダムの完成以前にはこの釜房山の景観も違っていただろうと思うのだが、広いダムの向こう側には蔵王連峰が連なっていて風景としてはそれなりに見応えがあるところだ。

 登りそのものは300mにも満たないので早春の花を愛でながらのハイキングにはちょうどよいようである。折しも桜の開花時期と重なり、ダムの湖畔には何本もの桜が取り囲んでいて美しい姿を湖面に写している。

 北側登山口は岩場の崩壊のために通行禁止となっていた。できれば反対側から北側へと「ミニ縦走」したいところだったがあきらめた。南登山口は?探していたら「西側出入口」の標識と案内板がある。案内板には「山頂まで40分、1km 」と書かれてあった。山頂にはここから尾根伝いに登って行くようだった。今年の春は例年より大分遅い年だった。まだ新緑の時期にも早く足元にはカタクリの花がまだわずかに咲いているだけだった。

 登り始めると「いろは坂」の看板があり、「い、ろ、は、に、ほ、へ、と、・・・・」とつづら折りの曲がり角にひとつひとつ看板が立っている。そして最後の「ん」まで登れば山頂というわけだった。登るに従ってダムが徐々に低くなり、かわって蔵王の山並みが良く見えるようになった。芽吹き前の林間からは周囲がよく見えて、まるで葉を落ち尽くした初冬のような風景をみているようだった。

 斜度が緩むとほどなく山頂に到着した。山頂には鳥居と栄存神社が奉られていた。こんな低山でも信仰の対象になっているようだった。眼下に広がる釜房ダムは広く、山頂からでも全体像はわからなかった。始めは薄曇りだった空もいつのまにかすっかり晴れ渡っていた。釜房山にはまだ訪れる人もなく登ってきたのは僕たちだけだった。短い時間だったが気持ちの良い汗が流れ、久しぶりに低山ハイキングを楽しんだ一日だった。



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