山 行 記 録

【平成22年3月24日/今泉山と八ケ森】




【メンバー】2名(妻)
【山行形態】冬山装備、日帰り
【山域】置賜西部
【山名と標高】今泉山 267.9m
【地形図】(2.5万)羽前小松、(20万)村上
【天候】曇り
【参考タイム】
八ケ森公園駐車場13:30〜南八ケ森ピーク13:40〜北八ケ森ピーク14:20〜今泉山14:30〜八ケ森公園駐車場14:45

【概要】
 気晴らしに近くの里山ハイキングにでかけてみた。自宅から2キロメートルぐらいなので最近はほとんど忘れていたぐらいであった。しかし低山にも拘わらず、ピークからは飯豊連峰や吾妻連峰はゆうに及ばず、栂峰の山塊、三体連山、さらに長井葉山や頭殿山の絶好の展望台になっているのだ。今日はあいにく曇り空だったが、視界さえよければ白鷹山の左手にはきっと村山葉山、そして月山の一角までみえるはずであった。

 八ケ森は「はちがもり」と読む。八ケ森公園に着いてみると整備が進んでいて初めはかなり驚いてしまった。昔の面影はほとんどなくなっていた。山形県や長井市による、里山保全事業、あるいは森林環境保全といった補助事業でもあったのだろうか。そういえば山形県民は数年前から緑環境税が新たに徴収されているのを思い出した。八ケ森公園駐車場から伊佐沢方面に少し進むと八ケ森スキー場があるが、ここはは昔から地元の子供達にとっては身近な存在だった。訪れるのは何十年ぶりだろうか。思い出せないほど記憶が曖昧になっている。さらには近く開通する予定の、国道287号バイパスがすぐ近辺を通るとかで道が複雑になっていた。初めてならばスキー場さえわからないかもしれなかった。

 最初は南八ケ森コースから回ることにする。ピークはすぐ目前だからたちまちだ。古戦場跡の標柱や戦没者の大きな慰霊碑まで立っている。ここからは飯豊連峰の真っ白い山容が正面に見える。振り返ると吾妻連峰があり、眼下には縦横に国道や県道が走っていた。東屋やベンチなどがあって、弁当を持ってのハイキングには最適な場所のようだ。ひととおり展望を楽しんだ所で今度は北八ケ森コースに向かった。こちらは古い鳥居や神社があって歴史を感じさせる一角だ。近くには巨大な貯水槽があって、南陽市に水を供給するための施設でもあろうか。ひと登りで展望台につくと、案内板の向こう側には長井葉山とその間からは真っ白い三体連山があった。青空が広がればもっと感激するのだろうが、あいにく今日は曇天の一日。まだ木々の芽吹きにも早く、一見すると冬枯れのような雰囲気さえ漂っていた。

 地形図をみるとこのピークから少し先に今泉山の三角点があるようなので僕一人で往復してみるとこにした。山道はなんとなくわかるものの、刈り払いなどの整備はされていないので、目の前の枝を振り払いながら進む。左手は砂利採取のためだろうか。山の半分がスッパリと切り崩されていてみるも無惨な姿をさらけ出している。三角点は一番高い地点から少し下ったところにあった。三等三角点なのだろう。飯豊連峰をバックにして証拠写真だけを撮影した。少し離れた所に三角点はないが河井山も見える。身近な山もこうして地形図で見るといろいろと興味が湧いてくるから楽しい。

 もう少し見晴らしのよい展望を期待したのだがそれほどではなかった。曇り空でなかったならば月山や村山葉山まで見えたのだろうか。今泉山の三角点から白鷹山や河井集落などを確認して僕はカミさんの待っている展望台まで引き返した。



出発点


飯豊連峰が正面に


三体山を望む


三角点


コース

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