山 行 記 録

【平成22年3月14日/山ノ内〜三枚平〜村山葉山 ※1217mPまで



美しいブナ林



【メンバー】4名(荒谷、神田、大江、蒲生)
【山行形態】山スキー、冬山装備、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】村山葉山1461.7m(1217mPまで)
【地形図】(2.5万)葉山、富並(20万)仙台
【天候】晴れ
【参考タイム】
山ノ内集落除雪終了地点7:45〜三枚平〜927mP10:22〜1217mP11:20〜山ノ内集落除雪終了地点16:30

【概要】
 体調はいまひとつだったが久しぶりに山岳会のメンバーから誘われたのを口実に村山葉山に登ってみることにした。僕は山頂までゆける体力はないので途中のピークまでと最初から決めていた。

 山ノ内集落から林道を進むとまもなく除雪終了地点に着く。ここから雪面にあがってシール登行の始まりだ。しばらく林道を進み、途中から尾根にとりついた。このあたりは昨年と同様なのだが、たった1年前のことなのにすっかり忘れてしまっている。どこから登ってもよさそうなものだがひと尾根間違えると正規ルートに戻るのがたいへんなのだ。つい先日のことを簡単に忘れるくらいでは我ながらなさせない有様である。しかし久しぶりに仲間と歩く楽しさは格別だった。

 927mピークへは急斜面が続いた。ここはラッセルに苦労した覚えがあったのだが今日の強風に雪面はアイスバーンになっている。スキーアイゼンも必要なほどだったが、みんなでなんとか苦労しながらもシールで登り続けた。日差しはかなり強いのだが風もめっぽう厳しい。時折斜面に雪煙が舞った。

 登り着いたピークで一休みをすればあとはなだらかな稜線歩きが続く。ここはまさしく桃源郷を思わせる。何しろ太いブナ林がまばらにあるだけで、見晴らしが格段に良いのである。前方には輝くような葉山の稜線が僕たちを見下ろしていた。

 今日の目標としていた1217mピークまでは距離こそあるものの、標高差は休憩地点から300mほどしかなく、約1時間ほどで到着した。登り始めて3時間。前方に見える岩峰は烏帽子岩で、その左手のスカイラインは葉山山頂へと続いている。烏帽子岩も葉山山頂もここからすぐ目の前に見えるのだが、時間は予想以上に要するから簡単にはゆけない。今日はここを今日の山頂として急いでシールをはがすことにした。昼食は一滑りを楽しんでからである。

 ブナの疎林帯は快適な滑降が楽しめた。部分的なモナカ雪に足をすくわれたりしたものの、今日はそれでも楽しいばかりである。今日の天候に感謝、感謝だった。往路を忠実に戻ろうとするとあまりに簡単なため、途中ちょっとした東斜面に寄り道をしたりして遊んだ。この頃では朝のパウダーもすっかり湿雪へと変わっていたがモナカ雪よりははるかに滑りやすい。急斜面も思いのままにみんなが滑り降りた。降りたった地点からはシールを再度貼り直した。

 927mピークからはアイスバーンの尾根を避けて東斜面をゆくことにした。ここら一帯には意外と広い雪原がいたるところに広がっているのである。雪質さえ良ければどこでも楽しめるのが山スキーの最大の魅力だろうか。今日はこんなことをあらためて教えられたような一日のような気がした。前方に杉林が現れると林道も近い。三枚平という地名にはどんな意味があるのだろう。そこは牧場のようでもあり、広い丘陵地帯のようでもある。なだらかな斜面が集落まで続いており、ただスキーに乗っているだけでよかった。僕たちは目一杯に楽しんだ余韻を味わいながら山ノ内集落へと下った。


三枚平をゆく


快適な登りです


1217mP目前


烏帽子岩をバックに


コース概要

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