山 行 記 録

【平成21年11月29日/姥沢〜紫灯森】



紫灯森目前



【メンバー】6名(柴田、上野、神田、荒谷、大江、蒲生)
【山行形態】山スキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】姥ケ岳 1,669.7m、
【地形図】(2.5万)姥ケ岳、(20万)村上
【天候】晴れのち曇り
【温泉】西川町水沢温泉300円
【参考タイム】
姥沢9:10〜リフト上駅10:15〜紫灯森11:30〜東斜面沢底〜リフト上駅〜姥沢

【概要】
 翌日は朝からよく晴れ渡った。山では昨日も降雪があったことだろうと、再び姥沢へと向かった。はじめは車が道路を塞いでいてネィチャーセンターから先には進めないというアクシデントがあったが、それもしばらくして解決し、今日もまた姥沢へは車で入ることができた。

 昨日の悪天候とは違って今日はツアー日和だ。無風快晴。まるで春山のような陽気である。みんなはさっそくお化粧に余念がないようだった。姥沢では大駐車場を利用して中学生達がクロカンの練習を行っている。昨夜も降雪があったらしくうっすらと新雪が積もり、見るもの全てが眩しいほどに白い。昨日とは全然違う風景に喜びがわき上がるようだった。

 リフト下を登っているときは一枚ずつシャツを脱がなければならなかった。何しろ日射しは異常なほどの暑さなのである。喉が乾いたら何回も雪を食べた。新雪はマイルドで美味しかった。前方を見上げると早くも姥ケ岳を目指している人や、アイゼンピッケル装備で山頂に向かっている人などが見えた。

 リフト上駅からはとりあえず紫灯森を目指すことにした。姥ケ岳のトラバースは相変わらずのアイスバーンが目立つ。アイゼンがない荒谷氏は少しきつそうだったがしっかりと後ろをついてきていた。ほどなく金姥に着くと稜線の向こう側には品倉尾根が見えてくる。新雪を抱いたその尾根は神々しくさえ感じられる。久しぶりに眺める光景にしばし酔いしれる。ここから紫灯森まではひと登りなのでのんびりと休憩を楽しむことにした。薄雲が少しずつ広がっていたものの、東には蔵王連峰や吾妻連峰、そのずっと右手には大朝日岳が朝日を浴びてひときわ輝いていた。

 紫灯森では強風が舞っていた。眼下には湯殿山があり品倉尾根の1619m峰が迫力ある姿を見せている。右手には鳥海山がくっきりと青空に浮かんでいた。一時はこのまま快晴が続くものだと思われたが上空はすでに薄黒い雲が広がっていた。ときどき日射しが遮られると真冬並みの寒さを感じた。

 紫灯森からは広大な斜面が広がっていた。今日は早めに下った方が良さそうだ。どこをどう滑っても良いのだがところどころ凍っているので無茶なことはできない。新雪を拾いながら一気に滑って行くとたちまち高度が下がって行く。久々に味わうスキーの感触がたまらない。パウダーではないのが少し残念だが、それでも昨日の雪質とは雲泥の差があった。ボトムまですべってゆくと姥ケ岳や紫灯森が遥か遠くになってしまった。あとは風を避ける場所を探して昼食としよう。みんなでスコップを取り出し、ブロックをならべて雲上レストランの開店である。眼下には朝日連峰や蔵王連峰が見渡せる絶好のロケーションが広がっていた。


一時はこんなに晴れていた姥沢


紫灯森からの滑降


リフト下

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