山 行 記 録

【平成21年9月21日/朝日連峰 天狗角力取山



天狗角力取山から望む障子ガ岳



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】朝日連峰
【山名と標高】粟畑1,397m、天狗角力取山1,376m
【地形図】(2.5万)大井沢、(20万)村上
【天候】晴れ
【温泉】西川町大井沢「湯ったり館」(300円)
【参考タイム】
南俣沢出合9:00〜粟畑〜天狗角力取山13:00-14:00〜粟畑〜南俣沢出合16:45

【概要】
 せっかくの連休というのに雑用があって思うように山にゆけない。体調もあまりよくないので手軽に天狗角力取山にでも登ってみることにした。山の稜線では紅葉もだいぶ進んだことだろう。明日からは天候が下り坂の予報がでているので連休とはいえ今日が最後のチャンスなのかも知れなかった。

 今年はシルバーウイークという大きな連休というともあって、遠方からもだいぶ登山者も入っているようだった。南俣沢出合にはマイカーで溢れていた。出だしが遅かったこともあって歩き出しから日射しが降り注いだ。しかし、この時期は夏のようなギラギラした陽光は微塵も見られない。流れる風も日の光も爽やかさな秋の深まりを感じさせた。

 最初の急登が終わるとしばらくバカ平の緩やかな登りが続く。竜ガ岳の北面をトラバースするようになると最初の水場だ。ここで汗を拭き冷たい水をたっぷりと飲んでさらに登りを再開する。そして二つ目の水場を通過するとようやく前方に粟畑や障子ガ岳が見えるようになる。灌木類は紅葉が始まっていて遠方に聳える障子ガ岳をいつも以上に引き立てているようだ。

 粟畑から天狗角力取山まではわずかだ。左手下には天狗小屋が見えていてメルヘンチックな雰囲気が漂っている。この天狗小屋が錦秋の絨毯に包まれるのもまもなくだろう。小屋前では登山者が憩いのひとときを過ごしているのが見えた。また下山する人も多く、この区間ではたくさんの登山者とすれ違った。土俵のような天狗角力取山にはタカネマツムシソウやオヤマリンドウが咲いている。しかし、盛りを過ぎたのか半分は枯れかかっていた。天狗角力取山の三角点は土俵の直ぐ先にあるオツボ分岐点の高みにある。今までここには標識がなかったのだが、今年は山名と標高を示す小さな標識が設置されていた。

 天狗角力取山ではのんびりと休憩時間を過ごすことにした。天狗角力取山からは二つ石山コースをたどって狐穴を往復する人も多いのだが、このオツボ峰分岐から出谷川へと下る人は沢ヤを除いてほとんどが釣り人である。今日はその釣り人もいないのか静かな山頂だった。山頂からは遠方に鳥原山から大朝日岳、そして西朝日岳へと続く主稜線が連なっているのが見えた。そして目の前には以東岳の山塊が大きい。振り返るとピラミダルな障子ガ岳が天を突くような鋭い頂を見せている。前回、紫ナデから障子ガ岳を登ったときにはこの天狗角力取山まで足を伸ばせなかったので、これでようやく宿題を終えた気がした。気温は20度もないだろう。すがすがしい風が稜線を流れていて、のんびりとしていると時間の経つのを忘れそうであった


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