山 行 記 録

【平成21年9月19日/大黒天〜刈田岳



登山道から大黒天を振り返る



【メンバー】3名(妻、長男)
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】 刈田岳 1758m
【地形図 1/25000】蔵王山
【天候】晴れ時々曇り
大黒天駐車場11:30〜刈田岳12:30-13:00〜大黒天駐車場14:00

【概要】
 山の予定はなかったのだが昨日めずらしく長男が帰省してきたので、久しぶりに3人でハイキングに出かけることにした。といっても思い立った時間も遅く今回もまたお手軽な蔵王である。

 高気圧に覆われた今日は青空が広がっていた。しかし山の天候は気まぐれだ。蔵王エコーラインを走っていると厚い雲の中に入ってしまい、展望がなくなってしまった。気温は低く窓を開けていると車内に入ってくる風が冷たくて震えるほどだった。

 夏の暑さはとうに過ぎ去り山は一番良い季節を迎えているようだった。刈田峠には数え切れないほどの車が停まっていて、南蔵王連峰も大賑わいの様子だ。エコーラインが下り坂になると急に視界が晴れ、紅葉に彩られた斜面が目に飛び込んできた。あきらめていただけにこの天候の変わりようには正直驚いてしまった。ちょうど蔵王の稜線を境に明暗が分かれているようだった。

 大黒天の駐車場にも多くの車が停まっていた。山形県側の濃霧がまるでウソのように宮城県側はすっきりとした青空が広がっている。目立つのは平服の観光客で、ザックを背負っている登山者は数えるほどだ。ここは1時間弱で山頂を踏める刈田岳へのお手軽ハイキングコースなのである。

 きれいに整備された登山道を登ってゆくと前方には刈田岳と五色岳。そしてその奥には熊野岳がどっしりと構えているのが見渡せた。右手は荒々しいガレ場と急峻な斜面だが左手は灌木帯が広がる。いつもの見慣れた風景だが、色づき始めた木々の鮮やかさが秋の深まりを感じさせた。

 刈田岳にはちょうど1時間ほどで到着した。ここでは予想通り大勢の登山者や観光客で溢れていた。エメラルドグリーンの湖面を湛える蔵王のお釜はいつものとおりだ。無機質な岩山にあってこのお釜は潤いのある点景を添えているようだった。僕たちは山頂で記念写真を撮ったあと休憩所までおりてゆき軽い昼食をとることにした。


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