山 行 記 録

【平成21年2月14日/坊平高原〜刈田岳 ※お田ノ神避難小屋まで】



お田ノ神避難小屋



【メンバー】3名(避難小屋で柴田氏と山中氏と会う)
【山行形態】山スキー、冬山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】刈田岳1,758m(※お田ノ神避難小屋まで)
【地形図】(2.5万)蔵王山、(20万)仙台
【天候】雪時々曇り
【参考タイム】
スキー場駐車場〜第1リフト終点10:30〜第2リフト終点11:00〜お田ノ神避難小屋12:00-14:00〜駐車場14:30

【概要】
 山形県内は朝方まで土砂降りともいえるような雨模様が続いていた。気温は異常なほど高くてスキー場の天気予報でもゲレンデでは雨のようであった。2月の厳冬期にあって雨とは嘆くばかりである。それが9時頃からどうにか晴れだしたのを見てライザスキー場にいってみることにした。山形市内も気持ちのよい青空が広がっていたが、蔵王連峰はそう甘くはなかった。蔵王の山全体が薄黒い雲にすっぽりと覆われていて、スキー場もほとんど視界がない状態だった。さらに駐車場はというと一面氷が張っているような状態に驚いた。これには歩くにも歩けず車も停めるに停められない有り様であった。ここはまるでスケート場のリンク同然となっていた。今日、最大の核心部はこの駐車場のようであった。

 今日の強風もあってスキー場のリフトも1基しか動いていなかった。係員によれば上のリフトが動く予定はないようだった。リフトを一本だけ乗ってそこからはシール登高だ。視界はほとんどないのでスキーヤーもいない。こんな天候ではスキー場もあがったりだろうと心配になるほどだった。ぼんやりとしか見えない闇の中、黙々と歩いてリフトトップを通過した。

 お田ノ神避難小屋に着いてみるとなんと柴田さんと山中さんが休んでいるところだった。たった二人で宴会中だったらしく、もうそろそろ引き上げようかと後片づけを始めていたところらしかった。二人はアイスクライミングの予定だったらしいのだが、誰もやってこないので山小屋での宴会に切り替えたものらしい。8時頃から入山しているわけだから二人ともすっかり出来上がっていた。この悪天候の中、山にきてみればいつもの3人だけだとわかって、お互いに顔を見合わせて笑いあった。

 この山小屋は古いつくりなのだがストーブがあるのが最大の魅力だろうか。今日のような寒い日でも小屋の中では寒さ知らず。昼飯を食べたりコーヒーをのんだりしながらしばらく談笑に耽った。天候は少しも快復する気配はなかった。晴れれば中丸山のツアーコースにゆくつもりだった僕も休んでいる間にそんな気持ちはなくなってゆく。まあものは考えようでもある。下界で御馳走を食べるよりも山小屋でのカップラーメンの方がよほど御馳走なのである。また翌日の計画を入念に練ったりしながら作戦会議にも熱が入った。山に入っていればご機嫌な二人と一緒になり、今日はなんとなく得したような一日となったものである。


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