山 行 記 録

【平成20年12月23日/蔵王連峰 坊平高原〜刈田岳



お釜(刈田岳から)



【メンバー】単独
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】熊野岳1,758m
【地形図】(2.5万)蔵王山、(20万)仙台
【天候】晴れ(快晴)
【参考タイム】
スキー場駐車場9:00〜第2リフト終点10:40〜お田ノ神避難小屋11:40-12:10〜駐車場12:40

【概要】
 山の予定はなかったが今日は朝から天候が良すぎた。午後には崩れる予報なので、カップラーメンとお湯だけをザックに詰め込み、刈田岳までの計画で自宅を出た。時間的には遅かったがライザスキー場までなら近い。エコーラインに入ると昨日の雪と朝方の冷え込みで道路は黒光りしていた。スキーよりもここの運転の方がよほど恐ろしく思えた。

 ライザスキー場には初雪のときに訪れている。前回はまだオープン前ということもあって、人ひとり見当たらなかったが、今日のゲレンデは多くのスキーヤーで溢れていた。第2リフト乗り場で登山届を提出する。久しぶりにツアーの感覚が甦ってくるようだ。リフト終点からは2人分のスキートレースがあった。そして思っていた以上の積雪がある。おかげでもう笹ヤブに悩まされることはなさそうだ。堅く締まった雪面に昨日の新雪がうっすらと載っているので今日はめずらしくパウダーを楽しめそうでもあった。気温は低かったが風もないのでけっこう汗が流れた。ジャケットを脱ぎ、ついでに下着も一枚減らした。それでも暑いくらいであった。

 お田ノ神避難小屋を過ぎると一人下ってくるところだった。山頂からではなく途中で引き返してきたようであった。もう一人はすでに斜面に貼り付いているのが見えた。まるで春のような陽光が降り注いでいた。廃線リフト小屋からは大駐車場へと方角を変えて、登山リフトの下を登って行くのが最短コースだ。まだまだ積雪が少ないこともあるのだろう。リフト下はまるでゲレンデのように平坦であった。このぶんならばスキーで滑ってくるにも少しも支障がないようである。

 馬ノ背から刈田岳まではひと登りだ。山頂には5、6人がいた。みんな澄川スキー場から登ってきたようだった。せっかくの山頂なので無線で呼びかけてみた。しかし誰からも応答はなかった。風がつめたく昼食は避難小屋でとることにした。

 避難小屋でカップラーメンを食べていると、今年の朝日連峰で帽子を拾ってくれた人に出会った。山スキーの世界はホントに狭いなあと思う。小屋からでるとまだまだ天候が崩れる様子はなかった。しかし朝日連峰の西側には早くも雪雲が居座っていた。南蔵王付近にも薄雲が広がり始めている。長居は無用であった。山頂でシールをはがして今日は沢沿いに下った。登りで目をつけていた斜面である。おかげで10〜20センチほどの新雪が楽しめたのだから今日もちょっと得をした気分に浸った。熊野岳はプチツアー。そして今日は刈田岳へのミニツアーである。こんなハイキングのような山スキーもたまにはあってもよい。そんなことを考えながらライザスキー場に下る。リフト終点からは叱られるのを覚悟でリフト下を滑った。ここはまだ誰も滑っていないバージンスノーであった。

※朝日連峰で帽子を拾ってくれた人のHPもどうぞご覧下さい。いんちょの山登りというブログにアップされています


お田ノ神と熊野岳


山頂からの滑降


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