山 行 記 録

【平成20年12月21日/蔵王温泉〜地蔵山〜熊野岳】



熊野岳山頂から望む祝瓶山(左)と大朝日岳



【メンバー】単独
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】地蔵山1,736m、熊野岳1,841m
【地形図】(2.5万)蔵王山、(20万)仙台
【天候】晴れ(快晴)
【参考タイム】
ロープウェイ(地蔵山頂駅)10:30〜地蔵山10:40〜熊野岳11:10〜地蔵山11:40〜地蔵山頂駅11:50

【概要】
 今日は珍しくカミさんのスキー練習におつき合いの蔵王温泉スキー場。ゲレンデは一向に気は進まないものの月山での疲れもあって半分骨休めである。ところが今日も昨日に引き続いての快晴の空模様。スキー日和、山日和である。こんなことはこの時期ほんとうに珍しいのではないか。中央ロープウェイからゴンドラで中央ゲレンデにあがり2、3本滑って地蔵山頂駅へ。地蔵様まで来れば目前の熊野岳へ向かうのは当然の成り行きでもあった。カミさんは一人で練習するというのでさっそくシールを貼ってプチツアーへと出発する。

 地蔵山に登ってみるとゲレンデスキーヤーもいて結構山頂は賑わっていた。しかし熊野岳へとなると向かう人はほとんどいないようだった。地蔵山から熊野岳までは距離こそ短いが、荒れたときには要注意区間だ。多すぎるのではないかと思えるほど立っている道標もいったん吹雪けば全く見えなくなるという代物なのだから。熊野岳の西斜面はいつものようにシュカブラが一面だった。ここはとても滑りには向いていないようだ。そのシュカブラをケチらしながら熊野神社めざして一直線に登る。熊野岳を裏側から見るのは実に久しぶりでこの感じが妙に新鮮に映った。中丸山もいつもと違ってまったく別の山に見えるから不思議である。熊野岳へは地蔵山から30分で到着した。

 山頂からは朝日連峰や飯豊連峰、吾妻連峰の大展望が広がっていた。空気が澄み切っているからだろうか。祝瓶山も今日はいつもよりも大きく見える。そして刈田岳や北蔵王の盟主、雁戸山が目前だった。雁戸山は結構白いものの積雪はまだ圧倒的に少ないようだ。眺めていると単独の山スキーが一人こちらにやってくる。出会ったのはこの一人だけで、その人とは一言二言交わして別れた。雁戸山を眺めていると以前名号峰へ往復してきたことを突然思い出した。何年前か思い出せないくらいだからかなり昔のことになってしまった。その時は革靴、細板それにスリーピンビンディングのテレマークスキーであった。雪が降り積もった時に、そして今日のような快晴の時に、またいつか訪れたいものだと思った。私は蔵王連峰の最高峰に登ったというささやかな満足感に浸りながら熊野岳を後にした。


熊野岳山頂から、雁戸山と南雁戸山


地蔵山


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