山 行 記 録

【平成20年4月29日/祓川〜七高山



七高山めざして



【メンバー】西川山岳会5名(柴田、菊池、荒谷、クサナギ、蒲生)+ゲスト(神田、斎藤)
【山行形態】テレマークスキーによる山行、春山装備、日帰り
【山域】鳥海山
【山名と標高】鳥海山(七高山2,230m)
【地形図】(2.5万)鳥海山、(20万)新庄
【温泉】猿倉温泉「フォレスト鳥海」500円
【天候】晴れ
【行程と参考コースタイム】
祓川駐車場8:15〜七ツ釜避難小屋9:15〜鳥海山(七高山)11:00-11:15〜祓川駐車場12:00

【概要】
 鳥海山三昧も今日で四日目。昨日の百宅で燃焼し尽くしたのか、昨夜の宴会ではほとんどのメンバーが、最終日は移動日と決めていたようだった。しかし、この日は信じられないほどの快晴の空が朝から広がっていた。これをみてメンバーも急遽予定変更となり最終日も楽しむことになる。昨夜から合流したクサナギ国鉄組と共に今日は7人編成となった。工藤氏は所用があるとかで早めに下山していった。

 今日のコースは早めの下山を考えて祓川から七高山への往復。すでに最高のツアーコースを滑り終えた私達には拍子抜けするようなものだったが、最終日をのんびりと楽しもうというわけである。いわば鳥海山フリークによるフィナーレでもあった。

 風もなく穏やかな朝から一日が始まった。歩き出すとすぐに汗が噴き出してしまい、ほとんどのメンバーがアウターを脱ぎ、半袖シャツ一枚となった。見上げれば急斜面には多くの登山者が張り付き、山頂近くの稜線にも蟻の行列が連なっていた。GW前半の最終日とあって、近在から雪崩をうってこの鳥海山に駆け付けてきたようだった。

 七ツ釜避難小屋を過ぎ、山頂が近づくとそれなりに風も出てくるようになった。下ってくる登山者達は口々に山頂の強風がすさまじかったと話しながらすれ違って行く。しかし、昨日の風を体験した私達にしてみれば、それはなんということもない穏やかなものだった。メンバーの体調もいいのだろう。ハイピッチで山頂が近づいていた。山頂直下の急坂から振り返ると、数え切れないほどの登山者、スキーヤーで大斜面も賑わっている。これではスキーで滑るにも一苦労しそうだった。

 七高山の山頂は多くの登山者で溢れ、その喧噪の様はまるで銀座だった。私達もこの歩行者天国のような山頂でのんびりと昼食休憩となる。この山頂が初めてだというクサナギさんが、目の前の三角点までを往復している。顔見知りの人達もぞくぞくと登ってくるので挨拶にも忙しい。南方をみれば青空に真っ白い月山が浮かんでいた。

 短時間で休憩を終えたら、いよいよ最後の滑走だ。メンバーそれぞれが歓声をあげながら急斜面に飛び込んでゆく。菊池さんは我先にと急斜面に飛び込んで行き、柴田さん、クサナギさんはスキーの制動などほとんんどかけずに猛スピードで降りていった。今日は天候も雪面も四日間の締めくくりとしては最高のコンディションであった。

 登りに3時間かかったコースもスキーならばあっという間である。バリエーションルートを下っても山頂から祓川ヒュッテまでは40分ほどしかからない。朝飯前ではなかったが昼飯前には駐車場まで降りてしまい、いまさらながらスキーの機動力に驚くばかりだった。駐車場ではこれから山頂へと向かうのか、準備を終えて登り始める人達もまだまだ多い。太陽はまだ真上にあり、ジリジリとした真夏のような陽射しが降り注いでいた。のんびりと後片づけを終えた私達は、これから4日間の汗を流すため猿倉温泉「フォレスト鳥海」へと向かった。
 


今回のコース


七高山から


山頂からの滑降


山頂からの滑降


七高山の直下


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