山 行 記 録

【平成20年1月5日(土)/志津温泉〜湯殿山〜東斜面〜石跳川】



湯殿山直下



【メンバー】4名(柴田、上野、山中、蒲生)※西川山岳会
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】 湯殿山 1500m
【地形図】(2.5万)月山、(20万)村上
【天候】晴れときどき曇り
【参考タイム】
 志津温泉7:50〜湯殿山11:20〜東斜面〜石跳川12:00-12:40〜志津温泉13:40
  
【概要】
 県内の天気予報は曇りであった。しかし志津温泉駐車場に着く頃には青空が広がるようになり、湯殿山や姥ケ岳までが見渡せるようになる。思いの外の好天にワクワクしながらの登り始めとなった。1カ月前はまだまだヤブの多かった湯殿山だが、年末からの大雪のおかげで、この月山周辺ではもう積雪の心配はなさそうである。時間が早いためか駐車場には宮城ナンバーが1台だけであった。

 石跳川右岸の台地に上がるとまもなく右手にネイチャーセンターが見えてくる。しばらく靴が埋まる程度のラッセルが続いた。右手には姥ケ岳が聳えていて、今日は文句無しの山スキー日和だった。まもなく樹林の間から真っ白い湯殿山が正面に見えてくるとさすがに興奮を掻き立てられる。まるで春山のような暖かさにはアウターさえ不要だった。森林限界を過ぎる付近から右手の南東尾根に乗ると、そこからは正面に湯殿山の全貌が現れてくるところだ。一点の陰りもない無木立の湯殿山はたとえようもなく美しい。まさに空の青さと雪の白さだけの世界だ。みんなカメラを取り出してしばらく撮影に時間を費やした。

 湯殿山の山頂には3時間30分で着いた。今日の湯殿山は一番乗りのようである。年末年始の悪天候を考えれば今年山頂を踏むのは私たちが最初であろう。見渡せば遠く大朝日岳や赤見堂岳などの朝日連峰の峰々が一望だった。姥ケ岳の奥には品倉尾根がまぶしい。360度の展望にしばらく見とれるばかりだ。しかし、冬山の天候は変わりやすい。ほんのいっとき休んでいる間に薄雲が広がりだし、天候は早くも下り坂の様相を見せ始める。見上げていると瞬く間に青空はなくなってゆく。天候の悪化は早そうなので、昼食はしばらくお預けとなり、滑降を楽しむことになった。

 山頂からは予定では南斜面を滑るはずだった。しかし、予想外に雪面は堅く、とても快適とはいえないのですぐに東斜面にルートを変更する。東斜面は文句無しのパウダーの世界が広がっていた。適度な斜度と木立のない大斜面には心が躍った。ときどき足を取られて転倒したりしたが、それでも深雪のパウダーならば楽しい。お互いに写真をとりあったりしながら一気に石跳川の沢底に降り立った。ここまで降りれば天候がいくら崩れても心配はない。ようやく安心した私達はのんびりと昼食のはじまりである。休んでいるとスノーボードの3人組が近くを通り過ぎていった。

 石跳川コースは緩斜面にもかかわらず意外とスキーは走った。スノーシューの踏跡が結構散乱しているところを見ると、登山者やトレッキングツアーなどの人達も今日は結構入っているのかも知れなかった。風を切りながら石跳川を滑って行くと前方にネイチャーセンターが見えてくる。そこからは林間のコースを下って駐車場に下るだけであった。


石跳川上流部と姥ケ岳


快晴の湯殿山


奥には品倉尾根が


最後の急登


東斜面を滑降する


石跳川上流部に降り立つ(正面は湯殿山)


山中さん(柴田氏撮影)


柴田さん(上野氏撮影)


上野さん(柴田氏撮影)


筆者(柴田氏撮影)


筆者(柴田氏撮影)


名物 うさちゃんだるま(柴田氏撮影)


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