山 行 記 録

【平成19年12月2日(日)/志津温泉〜湯殿山直下】



雨の中をネイチャーセンターに向かう



【メンバー】5名(柴田、山中、荒谷、上野、蒲生)
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】月山 
【山名と標高】 湯殿山 1500m ※直下まで
【地形図】(2.5万)月山、(20万)村上
【天候】雨時々雪
【行程と参考コースタイム】
 志津温泉8:50〜ネイチャーセンター〜湯殿山直下12:00-13:00〜志津温泉14:10
  
【概要】
 昨夜は山岳会の総会のため民宿「橋本荘」宿泊だった。しかし夜半から土砂降りの雨が降り続いていた。予定では月山で山スキーだったが、夜が明けても雨が止まない様子をみて、茶の間の炬燵からなかなか抜け出す気持ちにはなれなかった。気温も高いのか、月山の方角を眺めても雨雲で全く見えなかった。

 山スキー部隊は全部で5名。私は昨日の湯殿山でほとんど滑りにならないのがわかっているだけに、あまり乗り気ではなかったのだが、困ったことに私以外はみんな至って元気であった。結局、志津温泉まで登ってみてから今日の行程を決めることになり、重い腰を上げることになった。

 志津温泉ではみぞれ模様に変わっていた。しかし傘も必要な状態ではシールを貼ってもすぐにはがれてしまうだろうと、今日の山スキーは諦めることにして、スノートレッキングに変更となる。こんな雨模様でも登っている人はいるのか、駐車場には2台の車が止まっていた。そんなことに感嘆しながら、みんな長靴履きでスパッツをつけて歩き出す。せっかくの機会なので、雪崩遭難救助訓練を兼ねようとスコップをザックに入れてビーコンをセットした。ワカンは私しか持っていなかったが、一応ザックにくくりつけてゆく。

 ネィーチャーセンターまで舗装路だったがその先は雪道だった。しかし、降り続くみぞれでは全部解けだしてしまいそうな感じもして、気が滅入った。ネィーチャーセンターを通り過ぎると、みぞれから雪に変わり始めてくる。しかし積雪は少ないので、ほぼ夏道にそって石跳川を遡った。本流や支流にかかる橋もまだ埋まっていないので、結果的には長靴トレッキングが正解だったようである。

 私は途中からワカンを履いて登った。坪足ではさすがに埋まってしまうので、みんな苦労しながら歩いている。こんなときのワカンの便利さをあらためて思ったが、私自身も久しぶりのワカン山行である。ワカンさえあれば雪がある程度締まっているので、縦横無尽に歩いてゆけるのが楽しい。みんなの先頭を歩きながら湯殿山へと向かった。

 石跳川の本流を渡ると昨日の踏跡が現れた。そこからは昨日とほぼ同じコース取りで進んでゆく。トレースは降雪でうっすらと埋まっているが、新たな積雪はせいぜい4、5cmといったところだった。

 雪は降り続いていたが半分はみぞれ模様だった。キノコなどを探しながら夏道沿いに登り続けると、およそ3時間ほどで湯殿山の直下に到着した。スキーでもないので山頂に行くつもりはなかった。

 標高はちょうど1000mほどの尾根上である。見晴らしもよいのでここで大休止となり、「橋本荘」特製の弁当を広げながらの昼食となった。昼食後はビーコンを使った雪崩遭難救助訓練だ。講習会を何回も受講している柴田氏が講師となり、プラス法やらマイナス法、はたまたエックス法などの捜索方法を教わる。いつにない真剣な講師の指導に、講義及び実技を受ける我々も時間を忘れて訓練に励んだのだった。

 1時間ほどすると曇り空だった空模様も、ついに耐えきれなくなったのか、再び雨が降り出してきてしまった。そんなことを機に下山開始となる。下りは往路を忠実にたどりながら志津温泉へ下りていった。


まだまだヤブが多い湯殿山直下

inserted by FC2 system