山 行 記 録

【平成19年3月18日(日)/蔵王連峰 澄川スキー場から刈田岳



強風の中を樹氷鑑賞ツアーの雪上車が刈田岳に登って行く



【日程】平成19年3月18日(日)
【メンバー】単独
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】刈田岳 1,758m
【地形図】(2.5万)蔵王山、(20万)仙台
【天候】曇り時々晴れ(強風)
【行程と参考コースタイム】
リフト終点11:00〜(中央コース)〜刈田岳12:10-13:00〜すみかわスノーパーク駐車場14:00
  
【概要】
 今日は風邪気味のため、なるべく体に負担のかからないコースをということで澄川スキー場から刈田岳に向かった。しかし天候は朝から強風が吹き荒れるあいにくの空模様で、笹谷トンネルを抜けてもすさまじいほどの強風と粉雪が舞っていた。幸いに澄川スキー場のリフトは止まることもなくて順調にリフト終点まで登って行くことができたのは幸いだった。

 登っている人はいるはずなのに、今日のこの強風のためにトレースはほとんど残っていない。みな強風にかき消されてしまったようである。
先週に引き続いて今日も目出帽をかぶって防寒対策を万全にして登って行く。それでも雪質はよいので下りの滑走を楽しみだ。最近の季節外れのような降雪のおかげでサラサラのパウダーが味わえそうであった。途中で樹氷鑑賞ツアーのための雪上車がエコーラインに沿って刈田岳へと登って行く。烈風が荒ぶ中を3台も列をなして登っていったが、乗客はほとんど観光客で、半分はスノーボーダーのようだった。

 中間地点まで登ると20名近くはいるだろうと思われる団体達が写真を撮ったりしながら立ち止まっている。早くも下ってきたのかと思ったらそうではなく、強風のため今日の行動はここまでで打ち切り、ゲレンデへと引き返すらしかった。それほど今日の風はすさまじいかった。

 上空の一部には青空も見えるのだが、風の強さはハンパではなかった。山頂が近づくに連れて、中央コースの尾根上は氷が剥きだしになっている。顔も上げられる状態ではなく目出帽の隙間から入ってくる風が、まるで皮膚を焼き付くすような感覚がある。後ろを振り向いても登っている人は見当たらない。まもなく山頂が近づくと、、雪上車から吐き出されたスノーボーダーや山スキーヤーが次々と斜面を滑走して行った。山頂の避難小屋に入ると中には雪上車で登ってきた人が一人いて、下から歩いてくる友人を待っているようだった。

 いつものカップラーメンで簡単に昼食を済ませ、外に出てみると、風は相変わらずで、さらに視界が半分以上なくなっている。天候はますます悪化しているようだった。尾根から少し右手に下りて行くと、雪面はほどよく締まっていて、自由なターンが可能となる。一気に急斜面を滑り降りて行くとまもなくエコーラインにでた。そこからはパラダイスコースと中央コースの中間辺りを滑って行く。下るほどに深雪のパウダーとなってゆき、浮遊感を楽しみながら下って行く。どこでも快適に滑って行けるのが楽しくてしょうがないといった感じの滑降がしばらく続いた。登り返しはいやなので、右手の井戸沢にはなるべく近づかないようにしながら緩斜面を滑って行く。スキーヤーの見当たらない静かな樹林帯に入ると、先ほどまでの強風はいつのまにか治まっていた。


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