山 行 記 録

【平成17年8月27日(土)/千歳山】



千歳山山頂から見る、山形市街地と月山


【メンバー】2名(妻)
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】蔵王周辺
【山名と標高】千歳山(ちとせやま) 471.1m
【天候】晴れ
【温泉】長井市「萩の湯」400円
【行程と参考コースタイム】
千歳山公園駐車場11:45〜岩五郎稲荷神社11:57〜万松寺分岐12:15〜千歳山12:45-13:25〜岩五郎稲荷神社13:55〜駐車場14:10
  
【概要】
山形県庁のすぐ近くにこんもりと聳える三角形の山、千歳山。山形県民にとっては昔から身近に知られていて、国道13号を車で走る方は、誰でも一度は目にしている目立つ山でもある。低山ということもあって、登る対象には少しも考えたことが無かったが、週一の体力維持にはちょうどよいのではと、今回はカミさんに誘われて一緒に登ってみることにした。

国道13号から県庁方面に右折し、すぐ先の信号から右手の
稲荷神社へと進む。ガイドブックには公園口からの直登コースが紹介されていたが、千歳山公園の駐車場に車を止めると、私達は岩五郎稲荷神社から登り始めることにした。正面の門を抜けると石段の登りとなり、そこからは数え切れないほどの赤い鳥居が神社まで続いていた。人影もない神社だったが、一応安全祈願の参拝をして左手の道を進む。しかし、なかなか登り口が見当たらず、終いにはどんどんと下りはじめてしまい、山形県庁が目前となってしまった。あらためてガイドブックを見直すと、どうやら神社からは反対方角に歩いてきてしまったらしかった。こちらからは万松寺の登山口となっていて、同じように千歳山に登れるのだが、あまり登山者がないのか、ここからの直登コースは本格的な山道であった。結局、失った分の標高も取り返す羽目となり、カミさんも私も予想外に疲れてしまった。低山でもあり、山頂まではそれほどかからないだろうと考えていたが、なかなか近づかないので途中で一休みをとった。結局、登りに1時間を要してしまい、単なる散策のはずが山頂に着いたときには大量の汗でTシャツはかなり濡れてしまっていた。しかし、このくらいで音を上げてしまうのだから私の体調はいまひとつなのだろう。山頂には木製のベンチやテーブルなどがあって、そこでは自由に休憩できるようになっていた。登っている途中、ザワザワと人の声も聞こえていたが、すでに下山したらしく山頂には人影は見当たらなかった。しかし、汗をかいた分だけ山頂での昼食は予想以上においしく、少し大袈裟にいえば、生きている喜びのようなものを味わったひとときとなった。

休憩後は公園側に下ろうとしたところ、少し先に二階建ての見晴台がたっていた。期待せずに登ってみると、樹林の一角が開けていて、見晴台からは山形の市街地が一望に見渡せた。奥には月山と村山葉山がうっすらと見える。たった470mばかりの山からこんなにも展望が楽しめるとは思わなかったので、二人ともしばし感激した。聞くところによると、毎日、日課のようにこの千歳山に登っている人もいるらしく、山形の市民に昔から親しまれている理由がわかるような気がした。公園に向かうコースは万松寺コースとは違って道幅も広く、整備されていて、登山道というよりもまるで遊歩道であった。途中の分岐点からは公園には下りず、再び岩五郎稲荷神社へのコースをとった。ほとんどの人はこちらのコースを往復するらしく、途中では何人かの登山者と行き交った。下山後は、この千歳山の南麓にある平清水焼きを見学してまわった。


inserted by FC2 system