山 行 記 録

【平成17年8月6日(土)/刈田岳駐車場から熊野岳



馬ノ背と熊野岳


【メンバー】2名(妻)
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰 
【山名と標高】 熊野岳1,841m
【天候】曇り時々晴れ
【行程と参考コースタイム】
刈田岳駐車場11:30〜馬ノ背〜熊野岳13:50-14:10〜刈田岳駐車場15:00
  
【概要】
平地では連日、真夏日の猛暑が続いている。エコーラインから有料のハイラインを上がるのは何十年振りであった。前回同様にエコーラインの適当なところから登ってもたいしたことはないのだが、今日はそれさえの気力もなかった。ただただ暑い下界から逃れて、気分転換を計りたい一心で車を走らせた。下界は猛々しいほどの日盛りでもエコーラインを上がるに従って
気温は徐々に下がってゆき、刈田岳駐車場が近づく頃になると車の冷房はもう必要なかった。刈田岳駐車場の標高は1700m。駐車場は多くの大型バスやマイカーで溢れていて、高原の涼風を求めてやってきた観光客やハイカー達で混雑を極めていた。しかし、期待していたほどの風がないのがちょっと物足りなくてがっかりした。

喧噪を極めるレストハウス前を通過するとすぐに馬ノ背の稜線に出る。ここからはエメラルドクリーンのお釜がもう目前だ。すでに昼時間なので熊野岳への途中でビニールシートを敷き、お釜を眺めながらの昼食とする。刈田岳近辺は観光客でごったがえしていたが、少し離れただけで人の姿もまばらとなり、静かな山頂の雰囲気に包まれる。天候は曇りがちのため、刈田岳や熊野岳が交互にガスに覆われたりしているので視界は良くなかったが、ここではお釜から吹き上がってくる涼風が心地よかった。昼食後はコマクサを眺めに熊野岳を往復してくることにした。といっても高度差はいくらもなく、山頂まではほとんど散策という感じであった。山頂はあいにくガスに覆われてしまい、楽しみにしていた展望はなかったが、コマクサの群落を眺められただけでもよしとしよう。他にもイブキトラノオやニガナらしい花も疎らにみかけるのだが、残念ながら正確な名前はよくわからない。しかし、こんな可憐な花々を眺めるだけで心が癒されるようであった。充足した気分に浸りながら山頂を後にすると、今にも雨が降り出しそうな薄黒い雲が付近一帯を覆い始めていた。

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