山 行 記 録

【平成17年6月26日/蔵王連峰 峩々温泉〜名号峰】



名号峰山頂(背後は雁戸山)


【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】 名号峰(みょうごうほう)1490.9m
【天候】曇り
【行程と参考コースタイム】
峩々温泉10:50〜猫鼻11:30〜名号峰12:30-12:45〜猫鼻13:35〜峩々温泉14:00
  
【概要】
峩々温泉は蔵王の御釜に源を発する渓流濁川(にごりがわ)沿いの緑豊かな山間に位置する一軒宿で、北蔵王連峰、名号峰への登山口となっている。名号峰には積雪期、テレマークスキーで熊野岳から往復しているが、しばらくぶりに訪れてみることにした。山の対象は割合に短時間で登れるというのが今の私の体調からすると最低条件である。名号峰には一度登っているとはいえ、登山口が違うので前回とは全然違う山のイメージがある。4、5台ある駐車スペースはすでに満杯。一応登山届けを出して石畳の急な階段を登ると、ミズナラ林の目立つ雑木林の急坂がしばらく続いた。風が強いが気温が高くないので気分的にはだいぶ楽である。それでも梅雨の真っ直中では蒸れるのはしかたがなく、この区間では汗を大分搾り取られた。まもなく猫鼻という分岐に登り着く。猫鼻とはなんだろう?と思いながらも、連想させるような標石といったものも見あたらず、単なる分岐点のようでもある。ここにはコースを示す標識が立ち、右手には紅葉台に至る(50分)とあり、左手には名号峰に至る(100分)とある。100分とは長いなあというのが今の体調の実感であった。猫石からは緩やかに下ってまた登り返しとなったが道は歩きやすい。雨こそ降らないものの涼しい曇り空といった具合で、今日もなんとか山頂まではゆけそうであった。まもなくすると標柱の立つ稜線に出た。ここは北蔵王連峰の縦走路の途上であり、登山者が4名ほど一休みしている。分岐からは右手に100mほど進めば名号峰の山頂であった。12時30分、標柱の立つ名号峰の山頂に到着した。ここは蔵王では珍しい花崗岩の山頂として知られているところだ。まもなく単独行が一人登ってきて二人で静かな一時を過ごす。熊野岳が異様なくらいの大きさに迫っているが、反対側の雁戸山は薄曇りのためかうっすらとしか見えなかった。風がめっぽう強く、雑木林はしなりながらうなり声を上げていた。15分ほどの休憩で山頂を後にしたが、途中では3グループ10数人と出会った。意外と距離は短いので人気のあるコースなのだろうか。健脚ならば名号峰から熊野岳をピストンしたり、熊野岳から刈田岳へと回ってエコーラインをたどって峩々温泉に戻る周回コースも取れそうであったが、もちろん今の私にはとても縦走できる自信がなかった。


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