山 行 記 録

【平成17年6月24日/蔵王連峰 大黒天から刈田岳】



大黒天登山口から仰ぐ刈田岳(右奥)


【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】 刈田岳1758
【天候】晴れ
【行程と参考コースタイム】
大黒天駐車場14:00〜刈田岳14:50-15:00〜大黒天駐車場15:30
  
【概要】
30度を超える下界の暑さもあって気分がすぐれず、午後から気晴らしに蔵王エコーラインを走ってみることにした。標高が上がるに従って気温がどんどん下がり始め、刈田峠付近では20度を下回るほどになり、かなり過ごしやすくなった。さすがに高原地帯は違うなあと、鬱鬱とした気持ちが徐々に薄れて行くようであった。
蔵王エコーラインを宮城県側へ下って行くと、まもなく「大黒天」の広い駐車場に着く。石造りの小さな大黒様が祀ってあることから名付けられたというこの広い駐車場には、大型の観光バスやマイカーなどで溢れている。大黒天の標高は1,432m。ここから刈田岳までの標高差は300m程度なので軽いハイキングコースとなっているようであった。登山道といっても観光客でも歩きやすく、石段やロープがはられて、遊歩道として整備されているようであった。体力は相変わらずなかったが、過ごしやすい気温に促されるようにして、刈田岳まで往復してみることにした。稜線を吹き渡る涼しい風が心地よく、下界とは別世界の違いがある。薄雲に遮られて陽射しがなかったこともあるのだが、天然の涼風はやはり高原地帯ならではであった。死んでいた細胞が生き生きとしてきて、何となく生きる力が湧いてきそうになる。登山道の傍らにはハクサンチドリが早くも咲き乱れているといった感じで、イワカガミやツマトリソウなどの可憐な花々も今を盛りと咲いていた。今日は単なるハイキングだが、涼しい風を受けながらのんびりと歩いていると、山登りの原点を再確認させられているような気がした。お釜の外輪山である五色岳や前方の熊野岳の荒々しい景観を眺めながらのんびりと歩く。左手には後烏帽子岳や屏風岳などの南蔵王連峰が広がっている。ここは冬しか歩いたことがないコースだっただけに、観光地とはいえ、眺める風景もいつになく新鮮な感じがした。刈田岳山頂にはのんびりと歩いても1時間もかからない。夏場の刈田岳の山頂は久しぶりだったが、人が多いのは当然としても、まさか神社前で売店まで開いているとは思いもしなかった。馬ノ背やお釜の周辺には登山リフトで登ってきたと思われる登山者や観光客で溢れていた。


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