山 行 記 録

【平成17年3月26日(土)/いこいの村栗駒から栗駒山



雪に埋まるイワカガミ平避難小屋


【メンバー】単独
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】奥羽山脈中部
【山名と標高】栗駒山 1,627m(※イワカガミ平まで)
【天候】風雪
【温泉】いこいの村栗駒 500円
【行程と参考コースタイム】
いこいの村栗駒(830m)9:20〜イワカガミ平避難小屋10:30-11:30〜いこいの村栗駒12:00
  
【概要】
季節はずれのような寒気が東北地方に南下していて、山形は朝から吹雪き模様であった。山岳の天気予報によれば栗駒山周辺が晴れそうだというので、早朝3時に起床し、一路、栗駒町に向かった。しかし、晴れ間が広がっていたのは仙台市付近だけであり、築館町を過ぎ栗駒町に入る頃から再び風雪模様となってしまった。栗駒道路に入ると、昨夜からの降雪に除雪作業が追いつかないらしく、「いこいの村栗駒」の手前1kmほどから車が進まなくなる。6、7台ほどが連なっていたが、1時間近く待ってようやく「いこいの村栗駒」に到着した。
 
週末の寒波にはもう慣れてしまった感がある。行けるところまで行くしかないだろうと、準備作業をしながらも身があまり入らない。歩き始めてみると3人分のラッセルが続いていた。天候も悪くのんびりとしたシール登高だ。斜面の途中ではビンディングのヒールプレートが割れるというアクシデントが発生し、ますますモチベーションが下がった。樹林帯を抜けるとさらに風雪が強まり、歩いたばかりの先行者のラッセルもすでにわからなくなっていた。黙々と登っていると早くも前方から3人組が下ってきた。ラッセルのお礼を言いながら立ち話をしてみると、避難小屋から上も天候が悪く、イワカガミ平からはすぐに引き返してきたとのことであった。

イワカガミ平の避難小屋は、入口が雪で埋まっているため、スコップで掘り出さなければならなかった。まもなくすると単独行がやってきて、途中から一緒になり入口の掘り出しをする ノブが出てきたところで内側に押してみたがドアは開かない。さらに掘り出したところでようやく中に入ることができたものの、内部にもかなり雪が吹き込んでおり、それがドアを動かなくしているようであった。小屋でゆっくりするものと思った単独行氏はシールを外すと、一休みもせずに小屋から出ていった。ラーメンを作っていると、今度は6人組が小屋にやってきた みんな地元の人達で、ザックからアルコールやつまみ類を取り出すと、早ばやと宴会を始めてしまった。今日はいこいの村に宿泊とのことで、こんな悪天候の時にあわてて下っても何もすることがないので、しばらくこの小屋で宴会をしてから下るのだという。私もビールのお裾分けをいただきながら、山の話などをして一緒に楽しい一時を過ごした。

避難小屋を出ると猛吹雪になっていた。視界はなかったが雪が柔らかいので小屋からは快適に下る。しかし距離はいささかもなく、瞬く間に急斜面を降りてしまうと「いこいの村栗駒」はまもなくであった。今日は片道200kmも走りながら、栗駒山まで来てはみたものの、結局、避難小屋までの往復で終わってしまい、気分はいまひとつの一日であった。


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