山 行 記 録

【平成17年2月14日(月)/中山〜白鷹山】



白鷹山レーダーサイトから南西斜面を滑る


【メンバー】単独
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】白鷹丘陵
【山名と標高】白鷹山994m※三角点986.4m峰まで(白鷹山レーダー雨雪量計局舎 )
【天候】晴れ時々曇り
【温泉】長井市成田 卯の花温泉「はぎ乃湯」400円
【行程と参考コースタイム】
中山スキー場駐車場10:20(515m)〜尾根取付11:20〜白鷹山レーダー雨雪量計局舎 (986.4m峰)13:00-20〜南西斜面〜白鷹山レーダー雨雪量計局舎 13:50〜林道14:15〜駐車場14:30

【概要】
今日は以前から気になっていた白鷹山に出かけてみることにした。白鷹山の山スキーの記録などなさそうなので、とりあえず白鷹山レーダーサイトをめざすことにする。2万5千の地形図を眺めるとレーダーサイトのある986.4m峰をめざすには北東尾根がよさそうであった。中山スキー場の駐車場からシールをつけ、ゲレンデを右手に眺めながら林道沿いに歩いてゆく。林道は最近除雪されていたのか積雪はそれほどでもなく10〜20cm程度しか沈まない。今日は時々青空が広がったり、春のような日射しが降り注ぐツアー日和である。しばらくすると汗が止めどなく流れ始め、途中でアウターや手袋を脱いだ。1時間ほど歩いたところから尾根に取付くと、尾根に沿って送電線が続いていた。樹林もないのでそこは膝上までの猛烈なラッセルになっている。それだけに雪崩の危険もあるので、なるべく右手の樹林帯を登るようにした。しばらく杉林の中のラッセルが続いたが、ここもかなり斜度があって、なかなか登りづらいところだ。それでも高度が徐々に上がって行くと、杉と細いナラなどが混在する雑木林となり、斜度が幾分緩くなったところからは無木立の尾根伝いに登って行く。ところどころにカモシカの深い足跡が横切っている。振り返ると山形市の市街地が遠くに望め、その手前には西黒森山が端正な三角錐のピークをみせていた。高度が上がるに従ってシール登高の限界となり、ピークの直下ではスキーを脱いだ。スキーを脱ぐと腰まで体が沈んだ。呼吸がかなり荒くなっており、気が付くと肩で息をしていた。ようやく尾根を登り切ると平坦な稜線に出た。ラッセルは膝下程度と楽になり、まもなく白鷹山レーダー雨雪量計局舎に到着した。ここまで2時間40分と、単独のラッセルはやはり時間がかかっている。前方には樹林に囲まれた虚空蔵神社のある白鷹山本峰が見えていたが、どこからみても滑りに適しているようには見えず、今日はこのピークを山頂に決めてシールを外すことにした。このレーダー局舎は白鷹山よりも8mだけ低いのだが三角点のあるピークになっているところだ。ザックを下ろし、早速テルモスからお湯を注いでカップラーメンを作った。

レーダーサイトの周りは、夏場にはパラグライダーの離陸基地になっているらしく、短いながらも適度な斜面が目の前に広がっている。昼食後はさっそくこの南西斜面をひと滑りすることにしたが、距離にして200m足らずの滑降は一瞬であり、登り返しに30分近くかかった。それでも無垢の新雪斜面をひと滑りすると登りのラッセルの苦労を忘れさせてくれた。登り返したレーダーサイトから、今度は北斜面をひと滑りする。眼下には中山の集落が見えていたが、樹林帯を抜けて行けるかわからないので、途中からトラバース気味に元の北東尾根に戻ることにする。密林のような杉林の急斜面をどうにか抜けだし、ようやく元の尾根に戻った。尾根は狭かったが無木立の急斜面はかなりの深雪なので、雪崩ないように細心の注意を払いながら下る。この区間の雪は深く、いわゆる下りでもラッセル状態であった。林道からは自分のトレースがあるので一気に滑って行き、途中からスキー場の中間地点に飛び出すとゲレンデを滑って駐車場に戻った。今日は平日のためか、スキー場では5、6人のスキーヤーが遊んでいるだけであった。


深いラッセルが続く


送電線沿いの尾根を登る
この辺りは膝上のラッセルだった



白鷹山レーダーサイトから白鷹町の街並みを遠望する


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