山 行 記 録

【平成16年12月4日(土)/阿武隈山地  口太山



口太山山頂
遠方の山は安達太良山と吾妻連峰


【メンバー】単独
【山行形態】冬山装備、日帰り
【山域】阿武隈山地
【山名と標高】 口太山 (くちぶとやま)843m
【天候】曇り時々晴れ
【行程と参考コースタイム】
 
駐車場13:15〜登山口13:25〜口太山13:40-50〜駐車場14:15
 
【概要】
口太山の由来は「朽ち人山」が訛ったものだと云われ、その昔は姥捨て山だったという山である。福島県の川俣町と東和町の境界に位置し、どっしりとした存在感のある名山でもある。

花塚山を後にすると、国道349号線を南下し、口太山トンネルを抜け出たところに口太山の案内標識が立っていた。左手の車道を登ってゆくと「口太山登山道」の標識が道路の傍らにあり、駐車場のような空き地には車が数台停まっていた。車はまだ先に進めそうであったが、ここから歩き始めることにした。林道のような道を歩いて行くと夏無沼の標識があり、すぐ先がキャンプ場になっていた。さらに道路工事中の場所を通過すると牧場があり、ここからが山道の始まりのようである。駐車場から約1km歩いたことになり、結局、車はここまで入れたようであった。入口には口太山登山口の標柱が立っていた。

相変わらずどんよりとした薄曇りが続いていた。すぐに左手の山道に入ると松林となる。登山道は笹がかぶり気味であったがヤブ道というほどではなかった。右側の展望が開けていて、ススキの穂が揺れる向こう側には、阿武隈山地の秀麗な山並みがいくつも聳えている。途中で登山者が一人下ってきたが、出会った登山者はそれだけであった。最後は山頂への急坂となったが、ステップもない山の斜面はちょっと登りづらいところだ。広場のような山頂の真ん中には、半分朽ちかけたような標柱と三角点が鎮座していた。山頂からは阿武隈山地の山々や安達太良山と吾妻連峰などを望むことができ、登ってみればこの山も展望の山であった。西側には上級者コースの下山口があり、反対側には大綱木への下山口がある。駐車場に車は数台あったのに登山者は一人も見あたらないのが不思議だったが、もしかしたら工事関係者のものかもしれなかった。

今日3つ目の山頂であったが、結局、いずれも青空が広がることもなく、すっきりとはしない天候であった。私はパンと水だけ口に入れて下ることにした。牧場に下りてみると、早くも日が陰り始めていた。この口太山の後で、もう一つ登ろうと考えていたのだが、周りが薄暗くなってきてしまうと急に気持ちが萎えてしまい、今日の山はここで打ちきりとした。さすがに12月は日が短くて、遅くまで明るかった夏の山が急に懐かしくなってしまった。


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