山 行 記 録

【平成16年11月21日(日)/置賜東部 一念峯



上海上地区から仰ぐ一念峯


【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】置賜東部
【山名と標高】一念峯(いちねんぽう)470m
【天候】晴れ
【行程と参考コースタイム】
 上海上登山口9:50〜主尾根10:10〜一念峯10:30〜上海上登山口11:00

【概要】
高畠町は「まほろばの里」として広く知られており、歴史や文化を感じさせる名所や旧跡などがたくさん町内に散在する。一念峯は高畠町と米沢市の町村境付近に位置しており、その昔、慈覚大師が開山し、貞観2年(860年)、大師が1年間修行を積んだ事から一年峯と称するようになったといわれている山である。戸塚山から少し東に向かうと、高畠町の上海上集落に入ってすぐに登山口を示す看板があった。駐車場は見あたらないので道路の路肩に車をとめた。泥濘の山道を進むと石灯籠が現れる。そこからは古い石段もあって参道という雰囲気が漂っている。緩やかな登山道を進むと、まもなく尾根に上がる。すると次々と前方から岩が現れて驚かされる。左手には樹林越しに急峻な岩峰が垣間見えた。登るに従って日射しが強まり、昨日と違って天候の心配もなく、風もない穏やかな小春日和となった。まもなくすると赤松や雑木の稜線に出て、獅子岩、梯子岩、縁結岩、護摩壇岩といった岩場が続くようになる。それはまるで福島県の霊山を思い起こさせるようでもあった。この先はクサリやハシゴもある岩場が続くので気を抜けない箇所である。やがて天狗相撲岩を過ぎるとまもなく合掌岩があり、その先の岩峰が一念峯の頂上であった。7mはあろうかという地獄岩は、眺めているだけで身がすくむほどだ。前方には県境の山並みが連なり、西側には登ってきたばかりの戸塚山の古墳が見えた。上空を見れば薄雲もなくなり、済んだ青空が広がり始めていた。山頂に腰を下ろしてこの穏やかな陽光を浴びていると、好天があるうちにもう少し県内の低山を回ってみようかという気持ちが湧き上がってきた。


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