山 行 記 録

【平成16年8月8日(日)/白岩岳



二股登山口


【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】真昼山地
【山名と標高】白岩岳(しらいわだけ)1,177m
【天候】晴れ
【温泉】秋田県角館町「かくのだて温泉」500円
【行程と参考コースタイム】
駐車スペース11:00(430m)〜二股登山口11:05〜シシ小屋跡11:45〜山頂12:30-40〜シシ小屋跡13:05〜登山口〜駐車スペース13:40
角館=(R13・R347・大曲・湯沢経由)=長井

【概要】
白岩岳は秋田県角館町の東方に位置する山で、標高は1177mとたいしたことはないが、中腹を過ぎると見事なブナの森が広がり、昔から人々の信仰を集めてきたという山である。山頂からは小杉山を経由する、和賀岳への縦走路の起点ともなっているところであった。

白岩集落の神社脇に白岩岳の案内標識が立っていて、このT字路から左手に進むと新しい農免道路にでる。ここから少し登って行き、「白岩岳登山口」と書かれた小さな標識から左折して林道に入って行く。約5kmほどの林道は砂利道の悪路だったが、途中で登山者のものらしい岩手ナンバーの車が1台停まっていて、私もここに駐車することにした。登山口はまだ先のようだったが、ガイドブックによるとそんなに距離はなさそうであり、実際に歩いてみると5分ほどで二股登山口に着いた。

カミさんは昨日の七時雨山で疲れてしまい、今日は一人で角館の武家屋敷を巡っていた。今日の白岩岳は一人では寂しくなるような山であったが、先客がいる様子なのでなんとなく安心感がある。しかし、網張温泉に泊まった分だけ、出発がかなり遅れてしまった。登山口には真夏の強烈な日差しが降り注ぎ、ただ立っているだけで体力が奪われた。標識から山道にはいると樹林帯となり、日差しは遮られたものの、すぐに汗が噴き出し始めた。はじめは草丈が伸びてヤブのようになっていたが、まもなく杉林になると下草もなくなって歩きやすい山道となった。旧道との分岐からはブナが混じり始め、この付近から急な登りが続いた。シシ小屋跡は名前とは違ってどこにも小屋跡らしい雰囲気はなかった。ここからはコース唯一の水場があったが、水は間に合いそうなので、寄らずに山頂へと向かった。シシ小屋跡からは杉林から一転して美しいブナ林となった。

そのブナ林も切れて潅木が目立ち始めると、まもなく行太沢展望台に着く。展望台とはいってもあまり展望のきくところではなかった。白岩岳の山頂はそこからまもなくであった。山頂では岩手ナンバーの持ち主が休憩中で、夫婦連れであった。二人ともこの暑さでかなり疲れた様子であった。山頂から東には和賀岳への縦走路が伸びていたが、刈り払いはされた様子もなく、少しヤブっぽくなっているようである。私は山頂に着いたことでひとまず満足し、パンとミネラルウォーターでしばし休憩をとった。たいした標高差はない山だったが、暑さにバテてしまったのか、その標高差の倍以上の山を歩いたような疲れを感じていた。山頂は潅木に囲まれていて展望はほとんどなかった。この先の白岩薬師まで足を延ばせば展望が期待できそうだったが今日はその元気が全くなかった。この山は真夏に登る山ではなかったようである。私は汗が引いたところで下山することにした。日陰に車を置いてきたとはいえ、この猛暑の中、車に残してきた愛犬の方もかなり心配になっていた。再び樹林帯に入ると強烈な日差しからしばし逃れることができたが、気温はかなり高く、私は目眩がしそうなほどの疲れを感じていた。


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