山 行 記 録

【平成16年8月7日(土)/七時雨山



のどかな放牧地を歩く


【メンバー】2名(妻)
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】奥羽山脈北部
【山名と標高】七時雨山(ななしぐれやま)1,060m
【天候】晴れ
【温泉】岩手県岩手郡西根町寺田 七時雨鉱泉「白坂の湯」430円、網張温泉「温泉館」500円
【行程と参考コースタイム】
自宅=R287,R348=山形蔵王IC(山形道・東北道)安代IC=七時雨山荘
七時雨山荘10:30(620m)〜三合目〜北峰12:05-20〜南峰12:30-40〜北峰12:50〜三合目〜七時雨山荘14:10
七時雨山荘=七時雨鉱泉=(県道・R282)=網張温泉「ペンションあっぷるぱい」(泊)

【概要】
一日に七回も時雨れることに由来するという七時雨山は、岩手県の安代町と西根町の境界に位置している山で、山麓の東側には田代平高原、西側には七時雨牧野の広大な放牧地の広がる、景観がとても素晴らしいところだ。なだらかな緑の草原がどこまでも続く様は、まるで桃源郷を思わせるようであった。

田代平高原に建つ七時雨山荘前に車を留め、看板に従って道路を歩いて行く。しばらく牛糞の臭いに閉口させられるが、まもなく広々した放牧地に出ると、そののどかで美しい風景に牛糞のことも忘れてしまうほどであった。のんびりと放牧地を歩いて行くとやがてミズナラ林にぶつかる。入口には七時雨山登山口の標識が立っていて、ここがちょうど三合目となっていた。はじめは薄暗い山道も次第にブナの木が多くなると明るさを増してゆく。合目標識がところどころにあるので山頂までのよい目安にはなったが、距離が短いのですぐに次の標識が現れるといった感じだった。やがて九合目のピークに着くと山頂はまもなくだ。ここで先に登っていた家族連れに追いついたが私達は先に行かせてもらった。ピークからは徐々に潅木帯となり気持ちの良い稜線歩きとなる。鞍部からひと登りすると北峰に到着した。ここには一等三角点もあって見晴らしのよいところだったが、南峰も展望がよいというので、一休みした後、すぐにそちらに向かった。北峰も南峰もどちらも同じ様な高さだが、南峰の方が3mほど高いのである。南峰へは距離は短いが最後の登りが少しきついところだ。ガイドブックのとおり、北峰からはちょうど10分で南峰に到着した。ここも北峰に劣らないほどの展望が広がっていた。広々とした山頂からはなだらかな北上山地などを眺めることができ、大休止するのに相応しい場所のようであった。私達は山頂の一角に腰を下ろしてしばし疲れた足を休めた。登り始めた時間が遅かっただけに、のどはカラカラに乾き、冷たい水がおいしかった。下山は往路を忠実に戻る。ジリジリとした日差しが容赦なく降り注ぎ、強烈な暑さには二人とも参ってしまいそうだったが、九合目を過ぎて樹林帯に入るとぐっと気温が下がり生き返った気分になった。放牧場に出てからは、道端にまだ残っていた山菜のワラビを取りながら山荘に下った。


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