山 行 記 録

【平成16年8月1日(日)/女神山



女神山山頂


【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】真昼山地
【山名と標高】女神山(めがみやま)955.8m
【天候】晴れ
【行程と参考コースタイム】
自宅3:00=(R287,R346,R13)=三関IC(横手道路・秋田道)湯田IC=R107=湯田町=林道終点6:30(210km)
駐車スペース6:40(400m)〜登山口7:10〜尾根取付7:20〜県境分岐8:00〜女神山8:15-25〜取付9:00〜登山口9:10〜駐車スペース9:30

【概要】
女神山は岩手と秋田の県境に位置し、以前登ったことのある真昼岳から南方の主稜線に聳えている山である。見事なブナ林と周辺に七ツの滝が点在することで知られており、「東北百名山」の旧版にはなかったものの、2000年発行の新版で新たに入れ替えられたものである。

白糸ノ滝の標識に従って林道を走っていると、途中で土砂崩れがあって先には進めなくなっていた。車は1台もなく誰も登っている様子はなかったが、手前の適当な駐車スペースに車を留めた。先日の大雨のせいだろうが、歩き出してみるとその先でも土砂崩れや落石が何カ所かあってちょっと不安が募るところだった。この予定外の林道歩きは2kmぐらいの距離があって、登山口まではちょうど30分かかった。広い駐車場には「下前風景林案内図」と書かれた案内板や様々な看板が立っていた。その看板のひとつには「先般の大雨により、遊歩道の数カ所で橋板が流失しています。長靴であれば川を越すことは可能です」旨の注意書きがあった。

登山者名簿に名前を記入して、整備の行き届いた階段を下りてゆくと、沢を渡って山道へと入って行く。沢はこの先でもう1ヶ所渡るのだが、この付近は歩きやすいりっぱな遊歩道となっているところだ。まもなく左手の林間から白糸ノ滝が見えてくると尾根の取付に出会う。「女神登山ここから」と書かれた標識があってここからは急坂が始まった。上空は曇り空だったが蒸れる朝であった。いくらも歩かないうちから汗が噴き出してくる。20分ほど歩くと急に腹が空いてしまい、おにぎりを半分だけ口に入れた。気温は結構高かったが、ときどき吹く涼しい風は天然のクーラーのようである。ブナ林のざわめきは早くも秋を思わせるようであった。急登が一段落するとまもなく水場への分岐があり、標高840m付近まで登ると県境の分岐に出た。ここには判読できないような古い標識が立っていた。分岐からも見事なブナ林が続き、この付近は真昼岳の美しいブナ林を思い出すところだ。急坂をジグザグに登ると女神山はまもなくだった。山頂は矮小化した木々に囲まれているが、上空がポッカリと空き、青空が広がっていた。南方の視界が開けているものの、残念ながら霧が深く、ここからの展望はなかったが、試しに山頂から裏手に回ってみると、意外と秋田県側はすっきり晴れている。そこからは真昼岳らしい大きな山塊がすぐ近くに聳えていた。

女神山の山頂からは県境尾根をたどる周回コースをとる予定だった。しかし、登山口にあった、橋板が流失しているという注意書きが気にかかり、今回は無理はせずに往復コースに変更する。滝を眺めながらの遊歩道コースは、カミさんとの次回の山行を計画する際のいい口実になりそうであった。尾根を渡る風は涼しく、けっこう快適に下って行く。途中、地元からきたという夫婦連れが腰を下ろして休んでいたが、その人達も周回コースはとらずに山頂を往復するようであった。樹林帯から抜けだし、遊歩道に降り立つとジリジリとした日差しが降り注いでいた。林道が土砂崩れでは登山者も少ないだろうと思っていたが、これから登ろうとする多くの人達と林道で行き交った。


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