山 行 記 録

【平成16年7月11日(日)/第1登山口〜岩岳】



岩岳山頂


【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】阿武隈渓谷自然公園
【山名と標高】岩岳(いわだけ)430m
【天候】雨のち晴れ
【行程と参考コースタイム】
自宅=七ケ宿(R113経由)白石市=角田市=丸森町=不動尊公園(約110km)
第1登山口9:10〜岩岳9:30-40〜見晴台10:05-10〜第2登山口10:23〜第1登山口10:30

【概要】
岩岳は宮城県南部の丸森町、不動尊公園の奥に聳える岩山で、岩登りのフリークライミングのゲレンデとしても知られている有名な山である。東北百名山の旧版にはなかったが、新版で新たに選び直された山でもある。しかし道路マップをみても場所がよくわからずに、アプローチに結構時間をとられた。ようやくたどり着いてみれば、そこには駐車場とトイレがある立派な登山口であった。

広い駐車場には車が一台もなく、今日も登山者は私だけのようである。小雨がずっと降り続いていたが、準備をしている間に雨足が強くなり、結局上下とも雨具を着ての出発となった。階段を登って山道に入ると、山頂まで750mと書かれた標識のすぐ先で、水場らしきものがあったが、飲めるのかどうかはちょっと不安であった。雨は止まなかったものの、なだらかな道は少々天候が荒れても不安を感じさせない、そんな穏やかな登山道であった。やがて頂上の肩につくと左手から第3登山口からの道と合流する。右手に進むと祠があり、まもなく山頂に到着したが、登り始めてからまだ20分しか経っていなかった。ここまではやはり幼稚園児でも登れるハイキングコースであった。

登り着いた山頂は花崗岩の岩山で、北側がすっぱりと切れ落ちている。低山なのにかなりの高度感があり、清々しい風が吹く爽快な山頂であった。頂上からは霊山が正面で、一方からは丸森市街が遠望できた。休んでいる間にいつのまにか雨は上がっていて、ここからは雨具は不要となった。このまま往路を戻るのはさすがにつまらないので、ガイドブックに従ってここから第2登山口までミニ縦走をすることにした。頂上のお宮の前を通って急坂にとりかかると、ここからの下りは一転して難所となっていて慎重に通過する必要があった。当然ながらハイキングコースではないので要注意だ。この難所を通過すれば気を使う場所はない。まもなくちいさなピークに着くと、フリークライミングのゲレンデと思われる岩場が正面に見えた。さらに進むと分岐の標識が立ち、そこには第2登山口まで440m、見晴台まで70mとある。見晴台は別名、打上岩とも呼ばれているところで、そこは岩岳の絶好のビューポイントとでもいうべきところであった。岩岳の山頂からは一気に歩いてきたので、ひとまずザックを下ろしてパンとジュースで小休止とする。小雨がパラついていたが、見上げれば青空も広がるお天気雨のようでもあり、風があるだけに気持ちがいいピークであった。

分岐からは第2登山口への下山となる。怒涛のような急坂が舗装道路まで続いたが、やがて車道が樹間から見えてくるとミニ縦走は終了となる。第1登山口までは600mの車道歩きが待っているが大した距離ではなかった。道路を歩いていると雨上がり後のムッとした熱気が路面から立ち昇っていた。駐車場に戻ると朝方の強い雨はなんだったのかと思えるほど、夏の暑い日差しが一面に降り注いでいた。後かたづけをしながら、濡れた雨具などを広げていると、それはたちまち乾きはじめていた。

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