山 行 記 録

【平成15年2月9日(日)/ラビスパ裏磐梯〜雄国山】



視界のない中を雄国山めざして登る
(標高1080m付近)



【メンバー】大川(栃木)他、「自然を滑る会」メンバー(計12名)
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】裏磐梯
【山名と標高】雄国山 1,271.2m
【天候】曇り(濃霧)
【温泉】喜多方市 「喜多の郷」500円
【行程と参考コースタイム】
ラビスパ裏磐梯10:40〜雄国山13:00-13:30〜ラビスパ裏磐梯14:50

【概要】
今日は昨日に引き続き、「自然を滑る会」のメンバーと大川氏との山スキーである。予定では昨日の小野岳とは深い谷をはさんで対峙する大戸岳を登る計画だったのだが、2月だというのに南会津では朝から信じられないような雨模様のため、急遽予定を変更。地図がなくとも登れる山を登ろうということで裏磐梯の雄国山に向かうことになった。

ラビスパ裏磐梯まで北上してみると雨こそ降ってはいなかったものの、辺り一帯は濃い霧につつまれていた。雪にならずに雨が降るくらいだから気温はかなり高いのだ。単独ならば無理せずにあきらめるところだったが、今日は心強いメンバーが10人以上もいるので、早速駐車場でシールを貼って登り始める。少し急勾配の沢をジグザグに登って行くと、まもなく稜線に出る。このコースは尾根に出るまではすぐなのだが、その先はだらだらとした尾根が続くので、今日のような視界不良のときにはルートファインディングが極端に難しい山となるので要注意だろう。

ホワイトアウトの中で不安を抱きながらもおおよその方向を見定めて上へ上へと目指す。前回の経験とコンパスと高度計で判断をしながらの行動であった。しかし高度計ではもうそろそろだろうと思うのだがなかなか山頂には着かなかった。登山口で標高を合わせたつもりでも少しすると、みんなの高度計はそれぞれ微妙に違ってきている。何も見えないというのは視界がないだけにやたらとコースが長く感じられるものだった。ようやくガスの中から山頂の見晴台がうっすらと見えてきたときは正直ホッとした思いだった。登り始めて2時間以上が過ぎていた。

何も見えない山頂だったが、みんな思い思いに昼食を食べたりしながら休憩を楽しんだ。下りは登ってきたトレースを外さないようにしながら慎重に下る。展望もない雄国山だったが、雪質は結構テレマークスキー向きで、昨日の小野岳よりも楽しむことができたのは皮肉だった。平坦な尾根に別れを告げ最後の急斜面を下るとまもなく眼下にラビスパ裏磐梯が見えた。駐車場に戻るとどんよりとした厚い雲が上空に居座り、まだ3時前なのに夕暮れ時のような雰囲気が漂っている。手軽な山だったが、気象条件の難しい日に山頂を踏んできたという達成感に私は満足していた。


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