山 行 記 録

【平成14年12月1日(日)/日本国】



日本国山頂
小春日和のような日差しを浴びながら休憩を楽しむ登山者達



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】冬山装備、日帰り
【山域】庄内南部
【山名と標高】日本国555m、(にほんこく)
【天候】晴れ
【行程と参考コースタイム】
登山口10:00〜七曲り坂10:23〜5合目10:42〜山頂11:15-12:00(休憩)〜登山口12:45

【概要】
日本国は
山形県と新潟県の県境に位置しており、登山道は庄内側と新潟県側からもよく整備されている山である。標高は555mしかないにもかかわらず展望が優れているというので、ずっと以前から気になっていた山ではあったが、低山ゆえなかなか食指が動かなかったのも事実である。登山口の標高は約120m。山頂までの標高差が430mというとほとんどハイキングである。しかし、こんな低山だからこそ雪が降ってからの山歩きにふさわしい山とも言えそうである。それにしても国名がそのまま山名とはいささかちょっと気恥ずかしいと思うのは私だけだろうか。

鼠ヶ関から国道345号線に入り
小名部地区に向かう。小名部という古い集落は昔から裕福な家が多いのか、美しい街並みを残しているところだった。集落に入って林道のような細い車道を堀切峠に向かうとほどなく右手に立派な日本国の登山案内の看板が立っていた。特に駐車スペースはないようだったが、乗用車が1台だけ路肩に留めてあるので、私達もここで車を止め道ばたに駐車した。

近くからは材木を切り出すチェーンソーの音が終始聞こえている。林道を歩きはじめるとまもなく終点となり山道に入った。昨日降り続いた雨のせいだろうか。登山道は沢のような流れになっていた。やがて「七曲がり坂」と書かれた看板からはつづら折りの結構な急坂となった。七曲がりどころか数え切れないほどのジグザグを繰り返しながら登る。落ち葉が多く降り積もり、登山道は少し不明瞭になっていた。登るにつれて薄暗い杉林からまわりは次第に雑木林となった。広葉樹はすっかり葉を落としているので日差しがまぶしい。昨日とは打って変わり今日は快晴の空が広がっていた。

途中、五合目の標識を過ぎると再び杉林の薄暗い登山道となり道も急勾配となる。やがて日陰には残雪ががところどころに現れる。まもなく杉林をぬけると再び雑木林となり山頂へ続く尾根道に出た。9合目の看板付近からは雪道となり、そこからはひと登りで日本国山頂に着いた。山頂には山小屋風の新しい休憩所が建てられており、結構整備されているのが伺えた。ベンチでは5人ほどの登山者が休憩している。奥には展望台もあり、そこからは日本海や、摩耶山、朝日連峰などを見渡すことが出来た。特に以東岳は真っ白に冠雪してひときわ鮮やかだ。

私達もベンチに腰をおろしてコーヒーや紅茶を淹れて休憩をとる。休んでいると新潟側からまた二人の登山者が登ってきたので結構賑やかな山頂になった。山頂には柔らかい冬の日差しが降り注ぎ、私達はつかの間の心地よいひとときを味わっていた。


小名部集落から林道を堀切峠に向かうとりっぱな登山口があった


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