山 行 記 録

【平成14年11月16日(土)/雄勝峠から硯上山】



山頂から南三陸、雄勝湾を望む



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】冬山装備、日帰り
【山域】
北上山地
【山名と標高】
硯上山(けんじょうさん)520.2m
【天候】晴れ後曇り
【行程と参考コースタイム】
登山口11:00〜硯上山避難小屋11:20〜硯上山11:40着/12:20発〜登山口13:00

【概要】
硯上山は北上山地の南端の山で、石巻と女川の中間付近に位置している。この山は雄勝町の名産である硯(すずり)石を産することから名付けられたようである。山形は低気圧の通過により雪か雨の天気予報が出ているので、今週も太平洋側の山に登ることにした。この硯上山の山頂からは牡鹿半島、金華山や南三陸などの展望が優れているという。とはいっても山頂までの距離は2.1km、標高はたった500mほどしかなく、コースタイムも1時間程度なので全くハイキング向きの山である。県道192号の舗装路を雄勝峠に向かって登って行くと途中に丸太組の案内標識があり、奥にはいるとすぐに駐車場があった。留まっている車はたった1台だけである。

ここはさすがに太平洋がすぐ目の前とあって、冬型らしい乾いた快晴の空が広がっている。登山道は林道のような広い道が山頂まで続き、葉をほとんど落とした林間には柔らかい初冬の日差しが降り注いでいた。
標識は数百メートルおきに設置されているので迷う心配はなく、予想どおり家族連れが似合いそうなハイキングコースである。途中、荒れた避難小屋を通り過ぎ、山頂直下の幾分急な坂道を登ると程なく山頂に着いた。山頂にはベンチや東屋があってほとんど公園という雰囲気である。少し前に登ってきたと思われる家族連れが一組、休憩しているところだった。

しばらく小春日和のような日差しが降り注いでいたが、まもなくその日差しも雲に隠れてしまうと一気に真冬のような膚寒さとなった。私達は熱い鍋焼きうどんで昼食とし、食後に私はコーヒー、カミさんは温かいぜんざいで冷えてきた体を温めた。帰路は自然観察路を下って登山口に戻った。いくら太平洋側の山といっても高いところではすでに雪に覆われているはずだが、この硯上山は標高が低いので雪は全くみられない。気持ちの良い日溜まりの遊歩道を歩きながら、つかのまの晩秋の低山を楽しんだ一日だった。


日溜まりの道


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