山 行 記 録

【平成14年3月17日(日)/村山葉山 途中敗退】



遠望に望む葉山
登り始めてまもなくの頃



【メンバー】単独
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】出羽三山
【山名と標高】村山葉山 1462m
【天候】晴れのち曇り
【行程と参考コースタイム】
除雪終了地点810〜寒河江市畑930〜登山道取付1000〜除雪終了地点1130

【概要】
寒河江市の畑集落は冬期間、無人の集落となり、雪に閉ざされるということを私は知らなかった。除雪が終了するのは4月20日前後というからまだ1カ月以上早いのだった。とはいえ、せっかく来たのだからと、畑集落まではまだ4〜5kmもあると思われる除雪終了地点からシールを付けて一応畑集落に向かった。林道には古いクロカンスキーのトレースが結構残っていたが今日は誰もいない。静かな雪の林道を歩くと遠方の山並みのかなたに葉山が見えた。
1時間半近くかけてシール登行を続け、ようやく着いた畑集落にはもちろん人の姿は見えず、小屋や建物などはまだ雪に埋まっていた。森閑としたブナ林の中を更に進むと尾根の取付だった。やれやれと思い緩斜面で一息をつく。付近には熊の足跡と思われるものが縦横に残っていた。そして静まり返った森のどこからか悲しいような動物の鳴き声が方々から聞こえた。私は熊の鳴き声は聞いたことがないが、この不気味な音を耳にすると一気に不安が募ってしまい、一人で登る意欲を失った。這々の体でこの畑集落を後にした。


まだ深い雪に閉ざされていた畑集落


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