山 行 記 録

【平成13年5月3日(木)〜4日(金)/八甲田山 酸ヶ湯温泉から箒場岱コース】



赤倉岳への途上から見る雲海(左のピークは前岳)



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】テレマークスキーによる山行、駐車場に幕営(山行は日帰り)
【山域】八甲田連峰
【山名と標高】赤倉岳 1548m
【天候】曇り時々晴れ
【温泉】酸ヶ湯温泉 500円
【行程と参考コースタイム】
 ロープウェイ終点1000〜赤倉岳山頂1200〜箒場岱1430
【概要】
連休の後半は昨年と同様に八甲田連峰でテレマークスキーである。といっても今年はカミさんと一緒なので、ハードなコースは差し控え、下山後の酸ヶ湯温泉とキャンプが目的である。箒場岱コースそのものは赤倉岳への1.2kmの登りと下り6.3kmの合計7.5kmのコース。北八甲田連峰の中でも最長のコースで、ルートさえ間違わなければ変化に富んだ長い下りが楽しめるツアーコースである。

ロープウェイの山頂駅を出ると雪がだいぶ少ないのでいささか拍子抜けだった。田茂萢岳と赤倉岳との鞍部からシールを貼り、赤倉岳をめざす。山頂手前100メートル付近からは完全に夏道が出ているのでスキーを担いだ。カミさんは久しぶりの山登りで少々バテ気味のため2人分のスキーを受け持つ。山頂に着いたときには既に正午をまわっていて、ザックを広げて昼食とした。いつのまにか広がりだした薄雲のため陽射しはなかったものの、視界はまずまずで、大岳をはじめ、八甲田連峰のほとんどの峰峰を見渡すことが出来た。振り返れば岩木山の白い山頂が遠く望める。また前岳付近には予想外に見事な雲海も発生していた。

雪が少ないために、今年の滑降のスタートは赤倉岳と井戸岳の広いコルからである。コルでは酸ヶ湯温泉のスキーガイドを伴った大勢の山スキーの人達でにぎやかだった。

赤倉岳からの東側に広がる急斜面はスキーが得意な人にとっては楽しみな斜面なのだが、カミさんにとってはちょっときつい斜度。
そのため少しずつゆっくりと下らなければならず、時間を要した。まあ、テレマークスキーは技術より何よりも、楽しむことが大切と、横滑りを駆使して、のんびりと下ることにした。最初の急斜面が終わればあとは林間に立つ道標を追うようにして快適に滑ってゆける。高田大岳、雛岳の裾野を卷いて行くと平坦な雪原がしばらく続いた。樹林帯に入ると霧のためか夕暮れのような薄暗さだ。木立が混んできて推進滑降が必要になるとやがてコース終点の茶屋が見えてきた。体に水滴がついているので雨が降り出してきたのかと思ったのだが、濃い霧のせいだった。シャトルバスでロープウェイ乗り場まで戻ってみると、快晴ともいえる青空が広がっていて、暑いくらいの陽射しが照りつけていた。


赤倉岳山頂目前
カミさんは久しぶりのきつい登りにバテ気味


大岳の東斜面を滑る
どこを滑ってもいい、快適な斜面が続く


雛岳の裾野の林間を滑る
陽射しがなく、夕暮れのように薄暗い


箒場岱コースの終点に立つ高原茶屋
スキーのシャトルバス停になっている
あとは、駐車場に戻り、酸ヶ湯温泉と楽しいキャンプ(おいしいビール?)が待っている


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