山 行 記 録

【平成13年3月10日(土)/猫魔スキー場から雄国沼】




雪原と化している雄国沼(右端の黒い所が雄国沼休憩舎)
猫魔ヶ岳と1349mピークとの鞍部付近から撮影



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】裏磐梯
【山名と標高】猫魔ヶ岳1404m 雄国沼1089m
【天候】曇り
【温泉】喜多方市 「喜多の郷」300円
【行程と参考コースタイム】
猫魔スキー場リフト終点1030〜1349mのピーク〜雄国沼休憩舎1300-1400〜1349mのピーク〜猫魔スキー場駐車場1645

【概要】
今日は久しぶりにカミさんとのテレマークスキーである。猫魔スキー場から雄国沼を通り、雄子沢口へと下るルートは登りがなくて滑りだけを楽しめるコースである。そんなテレマークスキーを楽しめます、とカミさんを誘ったまではよかったのだが、誤って猫魔ヶ岳へ直接向かうリフトに乗ったものだから、雪庇伝いの稜線歩きと1349mのピークまでの登り返しがあったことや、雄国沼から雄子沢口までの下りルートはやはり車の回収がちょっとたいへんだからと、結局雄国沼までを往復するコースに変更したために、復路の250mの登りが結構つらかったことなどから、カミさんにはさんざんボヤかれる始末だった。おまけに1349mのピークから雄国沼へ下るところではルートファインディングを誤ってしまったことからルートを見失い、予定外の行動を強いられたことなども重なったために、全く信用を失ってしまった。

とはいえ、リフト終点から1349mのピークまでの雪原歩きでは、薄雲も切れてだんだんと晴れてくる中、雪原と化した雄国沼を左手に見下ろしながら、また右手には磐梯山と櫛ガ峰を眺めながらの快適なスノーハイキングを楽しむ。また、雄国沼の手前に広がるなだらかで大きな無木立の斜面では、ふかふかのパウダーの中での快適なテレマークに歓声を上げた。

今日は朝から割合に穏やかな天候だったのだが、リフト終点からは全くトレースがない状態が続いた。不思議に誰一人と出会わない。雄国沼休憩舎に着いても雄子沢口から登ってくる人の気配もなく、3月も中旬というのにめずらしい日だった。全く今日はこの広い大自然を独り占めである。(二人だから二人占めか・・・)

1カ月ぶりに訪れたログハウス作りの雄国沼休憩舎では、ザックに忍ばせてきた豆腐を一丁使ってチゲ鍋を作った。ぐつぐつと弱火で鍋を煮込みながらおにぎりをほおばる。チゲ鍋の辛いスープを飲むと冷えた体が内部から熱くなるようだった。そして食後はコーヒーを飲みながらのんびりと二人で新しい小屋での休憩を楽しんだ。

シールを再び貼ってから小屋を出ると、ところどころに見えていた青空はすでになく、猫魔ヶ岳も遠くにかすかに見えるだけだった。雄国沼から離れ、樹林帯を登っていると3人連れのテレマーカーが下ってきた。既に3時近い時間なので、新しい小屋に宿泊するのかと思ったら、日帰りで雄国沼休憩舎までのピストンらしかった。今日初めて出会った人達であった。

小屋から1349mのピークまでの標高差はおよそ250m。たいしたことはないのだが、午前中で予想外に疲れた体には結構きつい登りが続いた。つい先ほどには、歓声を上げながらテレマークスキーで下ってきた無木立の大斜面も、いつのまにか日も陰り、付近一帯は少し薄暗くなっている。雄国山から吹き下ろす風は冷たく、春風にはまだまだほど遠い感じだ。見下ろした人気のない雄国沼は荒涼とした風景と変わっていた。



雲が切れてだんだんと全容を現し始めた磐梯山
1349mピーク付近から撮影


なだらかな無木立の斜面を雄国沼休憩舎に向かって滑り降りる
ふかふかの新雪パウダーは快適の一言!


新しいログハウス作りの雄国沼休憩舎で昼食
一ヶ月前よりも雪が多く吹き込んでいた
今日のメニューはチゲ鍋にカップラーメンとおにぎり。



薄雲が広がりだした雄国沼を後にして
1349mピークまでシール登行が続く
カミさんはここの予想外のつらい登りに少しバテ気味だった。


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