山 行 記 録

【平成12年9月9日(土)/飯豊連峰 倉手山】



倉手山から少し色づき始めた稜線を下る



【メンバー】2名
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】飯豊連峰
【山名と標高】倉手山 952m
【天候】曇り時々雨
【温泉】飯豊温泉 小国町長者原「川入荘」500円、露天風呂有
【行程と参考コースタイム】
 11:30 長者原登山口〜13:30-14:20 倉手山(昼食)〜16:00 登山口

【概要】
9月に入ってから8月の連日の真夏日がウソのように山形は雨模様の日が続いている。今日も台風の影響からか朝から雨が降り続いていた。秋田の山に向かう予定をしていたのだがこの雨ではとあきらめて温泉に行くつもりでいたら、雨が止み薄日も射してきたので倉手山に登ることにした。倉手山に2年前に登ったときは山頂からみる至近距離の飯豊連峰の大迫力に圧倒され、カミさんにも一度見せる約束をしていた。
倉手山は標高は1000mに満たないもののその好位置から飯豊連峰の抜群の展望台として知られている山である。

登山口到着はすでに昼近くになっていた。天候がよくないせいか駐車場には車が1台も留まっていない。
急な階段から始まるのだがさすがにこの時期では草が生い茂っており両脇から登山道を塞いでいた。
雨上がりで涼しいだろうとタカをくくっていたら風もない急登にたちまち汗まみれになった。息を付く暇もない急登が続く。傾斜が緩くなった地点で右手に倉手山が目に入った。しかし山頂はすっぼりと雲の中に入っていて見えなかった。晴れることを期待してなおも登り続ける。周りの樹木はだんだん色づき始めていて飯豊の山にはすでに秋の気配が忍び寄っているようだ。まもなく長者原からの旧道が合わさる尾根上のピークに到着。ここには山頂まで700mの標識が建っている。ヤセ尾根をいったん下り、山頂への最後の登りが始まるころになって、小雨が降り出してきた。いつのまにか周囲はガスが立ちこめていて視界がなくなっている。この分では山頂からの展望は全く期待できそうもなかった。雨も少し強く降り出してきた。まもなくして樹林帯を抜け出たところが平坦な場所になっている。そこからわずかに歩くと三角点のある山頂だった。ガスのために周りは真っ白で何も見えなかった。食事の準備をしていると大粒の雨が降り出してきてあわててザックから雨具を取り出した。雨具を着てしまうと雨は全く気にならなくなった。幸い風はないので煮炊きは可能で食後は熱いレモンティーを作って冷えてしまった体を温めた。静かな山頂だった。下山を始める頃になってガスが少し切れ、目の前に山の稜線が現れた。梶川尾根だった。すぐに手が届きそうな距離である。しかしいくら待ってもそれ以上は晴れる様子がなく山頂を後にした。ヤセ尾根付近まで下ると雲の中から抜け出たようで少し眺望がきくようになった。しかし登山口に戻るまでの間も小雨は時々降り続いていた。


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