山 行 記 録

【平成12年7月16日/焼石岳(1548m)銀明水避難小屋まで】



上沼から焼石岳を振り返る(雲に隠れていて見えない)
[下山時に撮影]



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】焼石連峰
【山名と標高】焼石岳(1548m)銀明水避難小屋まで
【天候】曇り時々雨
【温泉】岩手県胆沢町「ひめかゆ」 (310円)シャンプー、ボディシャンプーあり
【行程及び参考コースタイム】
中沼登山口9:50(785m)〜中沼10:30〜銀明水避難小屋12:00-13:15(1195m)(昼食休憩)〜中沼登山口15:00

【概要】
前日の天気予報によれば岩手県は快晴の予定だった。予報を信じて早朝に自宅を出発したのだが、東北自動車道を北上するうちから雨が降り出してきた。気分は憂鬱になるばかりだったが、駐車場に着いたときは雨も上がって、少し青空も見え始めたために、今度はだんだん快復するだろうとの予報をまたもや信じて登り始めた。しかし登るに従って薄雲がやがて厚い雨雲に変わり始めてだんだん悪くなる一方だった。今日は山の天気は当てにはならないという見本みたいな日だった。

中沼登山口にある駐車場は既に満杯で、林道までかなりの車が溢れており、我々もこの狭い林道に駐車するのに一苦労だった。家族連れやツアーで参加した団体の登山者も多くさすがに人気のある山だなあと驚くばかりだ。(この溢れるばかりの車が登山口の標識を見えなくしていたために、誤って金明水の方向に直進してしまい、30分ほどの時間をロスしてしまった。)登山道には絶妙な具合に美しい沼が点在しており、なかなか楽しめるコースだ。湿地帯と雨上がりのせいか道が泥濘状態で滑りやすくなっていたのには閉口させられたが、木道歩きに始まり、沢歩きや雪渓歩き、そして花を愛でながらの歩きと変化に富んでいて退屈しなかった。

銀明水避難小屋で休んでいると、山頂から下山してくる登山者たちは口々に山頂の天候の悪さを話しながら小屋に駆け込んできた。横殴りの雨と強風、そして濃いガスで眺望は全くないという。雨具やスパッツともかなり汚れていて、みんな疲れはてている様子だった。二人でそんな話を聞きながら窓の外を見ていると、雨混じりの風が強まってくると同時にガスが広がりはじめて、たちまち視界がなくなってしまった。小屋の周辺でさえこんな状態では山頂付近は想像以上の悪天になっているだろう。久しぶりにカミさんとの山行ということで、好天が確実で、また湿原や高山植物が美しいといわれる焼石岳をめざし遠路はるばる来たのだが、この先登るのはあっさりあきらめて、小屋での昼食と下山後の温泉を楽しみにすることにした。銀明水避難小屋は最近改築されたばかりのようで、木造、フローリング貼りで2階建てのきれいな小屋だった。前日にこの小屋に泊まり、翌日ゆっくりと山頂を踏むのも悪くないなあ、と次回の焼石岳に思いを馳せながら、のんびりと二人で下山した。


銀明水避難小屋の雪渓
悪天の中を下山してくる登山者


銀明水避難小屋
改築されたばかりで水洗トイレもある


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