山 行 記 録

【平成12年5月27日(土)/朝日連峰 古寺鉱泉から大朝日岳(1870m)】



ブナの新緑と古寺山(標高1000m付近から)



【メンバー】単独
【山域】朝日連峰
【山名と標高】古寺山1,501m、小朝日岳1647m、大朝日岳1870.3mm
【天候】晴れ
【温泉】西川町「水沢温泉館」(200円)
【行程と参考コースタイム】
自宅 6:00〜古寺鉱泉駐車場7:45
古寺鉱泉駐車場 8:00(680m)〜ハナヌキ分岐 9:20(1130m)〜古寺山 10:25(1501m)〜小朝日岳(1647m)11:00-11:30(昼食)〜銀玉水12:15〜大朝日避難小屋 12:50-14:15(この間、山頂ピストン、小屋で休憩) 〜小朝日岳 15:25〜古寺鉱泉駐車場着 17:30(自宅21:00)

【概要】
今年初めての朝日連峰である。4月下旬にこのコースを予定していたがまだ除雪がされていなくて取りやめている。あれから1カ月。今年は20数年ぶりの大雪といわれているが、登りはじめて間もなく800m付近から登山道に雪が現れたのには驚いた。古寺山への途中にある三沢清水は当然ながら、ハナヌキ峰分岐手前の一服清水もまだ雪の下で標識さえも見えなかった。5月の連休には何回か歩いているのだが、こんなに残雪が多いのは初めてだった。

古寺鉱泉の駐車場には16台もの車が並んでいた。まだ朝早いはずなのにこの盛況ぶりにはびっくり。これでは山小屋は満員だろうと思いながら登る準備をする。久しぶりに大朝日の山小屋に泊まる予定で出発した。水も当てにならなく翌日の分までペットボトルに詰めたのでザックがことのほか重くなった。しかし天気予報は発達した低気圧の情報を再三にわたり伝えていて、翌日は大荒れの天候が予想された。そのためかどうかわからなかったが下山途中の大勢の登山者達と会った。皆、古寺山か小朝日岳から引き返してきた。小朝日岳頂上でも十数名(高校の山岳部らしかった)が休憩していたが皆下山していった。その後、大朝日に向かう途中でも4〜5人が下山してきたが皆日帰りである。大朝日小屋は誰も居なくひっそりとしていた。山頂を踏んでから缶ビールを開け、小屋で一休みしていても誰も登って来る気配はなかった。こんな状況も手伝って急遽日帰りに変更したのだった。小屋に着いた時間もまだ時間が早かったこともあるが、やはり荒れた天候の中を1人で下山するよりも、好天の残雪歩きを今日のうちに楽しんでおきたかったのだ。小屋で一休みしてだいぶ疲れが取れた気がしていたが、小朝日岳への登り返しではさすがに足が重くてあえぎ声がでた。

初夏を思わせるような日差しの中、古寺鉱泉付近はタムシバやムラサキヤシオが満開で登山道にはショウジョバカマ、カタクリが咲き競い、また山の斜面はブナの新緑が残雪に映えて美しく、朝日の春山を十分満喫した一日になった。そして半端ではない残雪を見ているとまだしばらくは朝日の残雪歩きが楽しめそうだと思いながら下山した。帰路、西川町の水沢温泉で汗を流したが、温泉から出ると予報どおり雨が降り出していた。


一服清水付近。
古寺山がいよいよ近くなってきた。


古寺山北斜面のブナ林


古寺山山頂近くから振り返り見る(遠方は月山)


小朝日岳山頂から鳥原山へ続く稜線


中岳とまだ雪に閉ざされている金玉水(大朝日小屋付近から)


大朝日岳山頂付近からみる中岳、西朝日岳(左)
奥は以東岳


大朝日岳山頂からの祝瓶山


大朝日岳と大朝日避難小屋
下山をはじめてまもなくの頃。
このあと薄雲が西から広がり始めて日差しが遮られる。


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