山 行 記 録

【12年4月9日/猫魔ヶ岳と雄国沼】



猫魔ヶ岳山頂(1404m)



【メンバー】単独
【山行形態】テレマークスキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】裏磐梯
【山名と標高】猫魔ヶ岳 1404m
【天候】晴れ
【温泉】
道の駅喜多方 温泉「蔵の湯」 500
【行程と参考コースタイム】

◇自宅出発 6:30
リフト終点9:30〜猫魔ヶ岳山頂10:00〜雄国沼11:15−12:15 〜リフト終点13:30−14:00 〜駐車場 14:30
〜道の駅喜多方 温泉「蔵の湯」 ◇17:00 自宅

【概要】
今年の冬はずいぶんと磐梯山周辺に入り浸りといった感じがする。大峠街道をもう何回も往復していて風景も見慣れてしまった。
今日のコースは4年前にも歩いているが、その時は雄国沼から雄子沢口までの縦走だったが、単独の今日はそうもゆかない。

高気圧に覆われた今日は全国的に快晴の予報が出ている。紫外線が心配で猫魔スキー場のリフト終点で日焼け止めクリームを顔中に塗ってから登り始めた。急斜面をトラバースして尾根に取り付く。少し登っただけでスキー場のうるさすぎる音楽が全く聞こえなくなりしずかな山歩きを楽しめそうだった。上空は雲一つなく、風もおだやかでいかにも春山、といった雰囲気だ。右手を見下ろすと雄国沼と小屋が見えた。つい先日まで氷結していた雄国沼ももう融けだしているようで、もう渡れそうにもないようだった。30分ほどで猫魔ヶ岳山頂に着く。ほとんど登りとも言えないほどで物足りないが、山頂からは猪苗代湖や有料道路のゴールドライン、八方台が見え、展望は抜群だ。もちろん磐梯山は櫛ガ峰と共に目の前に屹立している。他に登ってくる者もなく山頂は静かだった。

山頂を後にして登ってきた道を戻る。ブッシュを避けながらのアップダウンがしばらく続く。
気温はだいぶ上がってきており雪はもうザラメ状態だった。
登ってきたリフト終点付近を通過して、今度は右手に磐梯山、左手に雄国沼を見ながら広々とした雪原を歩く。やがて少し急な斜面を登るとそこは平坦な台地状のピークになっている。標高はおよそ1340mほど。ここから1089mの雄国沼までは緩斜面の樹林帯の滑走が楽しめる。適度に雪面は柔らかでスキーがよく走る。ブッシュとも樹林ともつかないところを縫うようにして滑り降りるとまもなく雄国沼湖畔だ。

見上げると何人かが雄国山をめざして斜面を登っているのが見えた。しかし小屋には誰もいない。雄国沼周辺にも人影は見あたらなくひっそりとしていた。時間はまだ早かったが暖かな陽光の下でさっそく昼食をすることにした。時々、雄国山に登っている人の声が風に乗って聞こえてくる。やがてそれも届かなくなり、かすかに小鳥の鳴き声だけが聞こえるだけ。輝くような雪の白さと、芽吹き前の雑木林の灰褐色と空の青さだけの世界。時間が止まってしまったかのようだった。食事後、コーヒーを飲みながら至福の時を過ごす。

1時間ほど休んだ後は250mほどの登りが待っている。風は全くなかった。陽射しはますます強くウールのシャツを脱ぎ、下着一枚で斜面を登る。たちまち汗が体中から噴き出すようだった。広々とした斜面はガスられれば不安だが、今日はどこを歩いても心配がなさそうだった。
1時間ちょっとで手前のリフト終点に到着。このままゲレンデを下るのがもったいなくて、雪面に腰を下ろしコーヒーブレイク。
日はまだまだ高く、もう一度この斜面を雄国沼まで下る誘惑に駆られた。(もちろんしなかったが)休んでいると暑さも手伝って眠ってしまいそうだった。たいした標高差はないのに結構疲れているのを感じた。


猫魔ヶ岳に登る途中で、外輪山に囲まれた雄国沼を俯瞰する。
雄国沼の右手には雄国沼休憩舎が見える。
つい先日まで氷結していた沼はもう融けだしている。(望遠で撮影)


このところの陽気でだいぶ雪がなくなった磐梯山
(リフト終点付近で)


雄国沼休憩舎と雄国山(右奥)


雄国山(中央奥)をバックに昼食
暖かくおだやかな風はもう春を感じさせ、つい眠くなりそうだった。


雄国沼の湖畔から見る猫魔ヶ岳(中央奥)と猫石(右)


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